2023年6月3日(土) 13:30〜16:30


イベントレポートまとめ

大阪担当です。
5月13日、第210回自助会を開催しました。
今回は7名の方に集まって頂きました。
一人暮らしについて、主治医の対応、周りの人の偏見、理解されない辛さなどの話がありました。

わたしがいつもブログの最後に書く、考えるについて考えてみました。
会の中でもネガティブな考えが止まらない等、考えるという言葉が良く出てきますが、ここでの考えるは言葉で考えることではありません。
当たり前すぎるほど当たり前ですが、言葉で表せないことや言葉にならないことは言葉で考えることはできませんよね。
だから、言葉にならないことを考えるためには言葉以前、言葉になる前の考えを捉えて言葉に拠らず考えるしかありません。

難しいことを言っているように聞こえるかも知れませんが、私たちは忘れているだけです。
ある出来事が起こった瞬間から私は見た、聞いた、嗅いだ、触れた、感じたと言葉にするまでの刹那な時間の出来事はまだ言葉ではありません。
また、ふと思いついた時にその内容を言葉にするまでの考え、はっと気が付いた時それを言葉にするまでの考え、これもまだ言葉ではありません。

普段は経験を言葉にした結果、考えを言葉にした結果を経験や考えと言っていますが、言葉にした時点でその経験や考えは言葉の持つ意味に限定されるので、それ以外の部分は切り捨てられ、忘れてしまいます。
人に伝える場合はなおさらで、言葉の意味以外の部分は伝わらないでしょう。

でも、本当に大事なことはその切り捨てられ、忘れてしまった中にあるのです。
大事なことではあるのですが言葉にできない以上、言葉で伝えることはできません。
古人は言わないという言い方でこれを伝えてきました。
言わないという事が何を言っていることになるのか、切り捨てて忘れていることは何なのか思い出すためにどうすればいいのか。
考えるしかありません。
そして、それはうつの寛解へもつながるでしょう。

考えることに手遅れはありません。
一緒に考えましょう。