第2 回「Rによる探索的ビッグデータ解析と再現可能研究 -前処理,データラングリング,探索的データ解析,動的文書生成-」

主催 : 日本計算機統計学会
日時 : 2022年11月13日(日) 13:00-16:00
実施形態 : Zoom (Web 会議システム) を利用した実施
講師 : 地道正行 先生 (関西学院大学)
内容 :
　本セミナーでは, 規模の大きなデータ (ビッグデータ) として，ビューロー・ヴァン・ダイク社のデータベースOsiris (上場企業), Orbis (上場・非上場企業) から抽出された「財務(諸表)データ」を取り上げ，データの前処理から始まりラングリング, 探索的データ解析について具体的に紹介する．
　最初の工程であるデータの前処理では，データ解析環境Rに読み込めるファイル形式に変換するために，UNIXコマンド (grep, sed 等)を利用することを紹介し，さらにこの工程の処理速度を改善するための方策 (GNU parallel の利用) も紹介する．
　次に，Rへの読み込みとデータを解析できるオブジェクト形式に変換する工程 (データラングリング) では，Rのreadr, dplyrパッケージ等の利用を念頭に細かな処理の方法について紹介する．
　また，探索的データ解析では，データが持つ情報を探索的に引き出すためにR のggplot2パッケージを利用したデータの可視化を行い，その結果を統計モデリングに応用する．実際のモデリングおいては，非対称な分布をフィッティングするためにsnパッケージを利用することによって探索的にデータを解析する工程を紹介する．
　さらに，これらの工程から得られた知見を，論文・レポートなどにまとめる際に，動的に文書を生成することによって，研究結果の再現性を確保する (再現可能研究) ためにSweave, knitr等のツールを利用する方法について言及する．なお，上記の全工程を再現可能とするために，makeコマンドの利用についても紹介する．
　Rのパッケージを利用したデータに関する一般的な操作・可視化については，一部「演習形式」を取り入れることを検討している．
講師について:
地道 正行 (関西学院大学)
略歴:
1992年3月 大阪大学大学院基礎工学研究科数理系専攻博士後期課程 中退
1992年4月 大阪大学基礎工学部数理教室 文部技官教務職員
1995年4月 関西学院大学商学部 専任講師
1999年4月 関西学院大学商学部 助教授
2003年9月 University of Auckland, Department of Statistics に Visiting Scholar として滞在 (2004年9月まで)
2006年2月 博士 (学術) (大阪大学)
2007年4月 関西学院大学商学部 教授 (現在に至る)
参加費について:
参加費は，日本計算機統計学会の一般会員の参加費を提示しています．会員種別，一般・学生の種別に対する参加費については以下のとおりです．
一般・会員： 　　  4,000 円
一般・賛助会員：   7,000 円
一般・非会員： 　10,000 円
学生・会員： 　  　2,000 円
学生・非会員： 　  4,000 円

《ゆうちょ銀行》
口座番号: ００１８０-０-５３７３７４
【口座名義】日本計算機統計学会
※他の金融機関からの振り込み合は，次の番号になります．
〇一九 (ゼロイチキュウ) 店 当座 ０５３７３７４

《銀行》
三菱UFJ銀行 青山支店
普通口座 ５２８４３２４
【口座名義】 日本計算機統計学会

お問い合わせは，日本計算機統計学会 企画理事 セミナー担当 seminar★jscs.or.jp （★を@に変えてください）までお願いします．
申込み及び参加費の振り込みは，2022年11月9日(水)までにお願いします．