ケルト文化と循環する生命―「渦巻文様」を読み解く
2023年10月4日(水) 19:00〜20:30
ケルト文化によって伝えられてきた神話・伝説、美術・考古を通して、日本人の心と響き合う文化芸術の特色に迫ります。
会場 | 千代田区立日比谷図書文化館 地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール) |
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住所 | 東京都千代田区日比谷公園1-4 地図 |
料金制度 | 有料イベント |
ジャンル | > |
タグ | ケルト 美術 デザイン 神話 伝説 文様 装飾 芸術 アール・ヌーヴォー 聖書 |
事務局 | 千代田区立日比谷図書文化館 お問合せ ※当イベントは上記の事務局によって企画・運営されており、(株)こくちーずは関与しておりません |
イベント詳細
歴史の古層を現代に伝える「ケルト文化」は、「もうひとつのヨーロッパの源流」として注目を浴びています。古代ローマより古く、今から2800年前、フランス・ベルギー・スイス・ドイツ南部・オーストリア・スペイン、東ヨーロッパ諸地域までにわたり、鉄器文明を広め、生命力にあふれる装飾芸術を創造しました。そして中世キリスト教時代、アイルランド・スコットランド・ウェールズなど「島のケルト」の修道士たちが、聖書写本に、「渦巻、動物、結び目、組紐」など、力強くうごめく神秘的な文様を盛んに表しました。
「世界で最も美しい本」と言われる『ケルズの書』の魅力は、19世紀後半からの「ケルト・リヴァイヴァル」にも蘇り、「アール・ヌーヴォー」にも影響を与え、現代のデザインにも反映されています。
その理由は、ケルト文化の豊かな自然観・生命観がそれらの文様・デザイン、そして神話・伝説に反映されているからと言えます。
この講座では、ケルト文化によって伝えられてきた神話・伝説、美術・考古を通して、「死からの再生」と「生命の循環」への祈りと思想についてお話しいただき、日本人の心と響き合う文化芸術の特色に迫ります。
【講師プロフィール】
鶴岡真弓(つるおかまゆみ)
多摩美術大学名誉教授。ケルト芸術文化・ユーロ=アジア造形表象研究。早稲田大学大学院修了。ダブリン大学留学。日本ケルト協会顧問、東京自由大学顧問◆主著『ケルト/装飾的思考』『ケルト美術』(筑摩書房)『ケルトの想像力』(青土社)『装飾する魂』『ジョイスとケルト世界』(平凡社)『阿修羅のジュエリー』(イースト・プレス)『すぐわかるヨーロッパの装飾文様』(東京美術)『装飾デザインを読みとく30のストーリー』(日本ヴォーグ社)◆共著『図説ケルトの歴史』(河出書房新社)『ケルトの魂』(平凡社)◆訳書『ケルズの書』(岩波書店)◆監修『ケルト事典』『ケルト人』『ケルトの神話・伝説』(創元社)他。◆『ケルト再生の思想:ハロウィンからの生命循環』(ちくま新書)で河合隼雄学芸賞受賞。
開催場所
千代田区立日比谷図書文化館 地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール)(東京都千代田区日比谷公園1-4)
お申込み
イベントチケット | 金額(税込) | 状態 |
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一般 | ¥1,000 | 終了 |