第10回「源氏物語読書会」入門編〈澪標・蓬生・関屋〉
2022年10月21日(金) 20:00〜22:30
誰もが知っている「源氏物語」現代語訳で読み解きながら、宇治十帖までの完読を目指します。
イベント形態 | オンライン |
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Webセミナー | Zoom |
料金制度 | 無料イベント |
ジャンル | > |
タグ | 読書 哲学 対話 恋愛 宗教 歴史 |
事務局 | 読書カフェ お問合せ ※当イベントは上記の事務局によって企画・運営されており、(株)こくちーずは関与しておりません |
主催グループ | 読書カフェ |
イベント詳細
誰もが知っている「源氏物語54帖」をこの読書会で少しずつ読み進め、完読の悦びをご一緒しませんか?
ここに描かれるのは、今を生きる私たちと変わらず、幸せを求めて生きる人達の歓びや悲しみ、生々しい苦悩です。平安の人々も今を生きる私たちと変わらず、愛、政治、親子、宗教などの問題を抱え、悩み、運命に翻弄されながら生きていたのです。
千年の昔の女流作家の描く豊かな感情の普遍性に共感し、投げかけられる多様な問題に挑戦し「物語を読む悦び」を堪能しましょう。
現代語訳本の選択は自由、「あさきゆめみし」などコミックもOKです。
今回の課題範囲「澪標」「蓬生」「関屋」を読了の上、ビデオオンでご参加ください。
開始30分前から入室出来ます。
「澪標」
あしかけ3年の謹慎生活は源氏を大人の男、華やかな美貌とおっとりした佇まいはそのままに、深慮遠謀に長けた練達の政治家へと変えていたのでした。
天下は着々と源氏のものになっていきます。その分なにかと忙しいのです。
地獄に堕ちているらしい故父ミカドのためには盛大な法華御八講を開催せねばならず、朱雀帝の譲位、冷泉帝の即位のセレモニーもつつがなくこなし、一方留守宅を守っていた者たちにも怠りなく報奨、ねぎらいを与えます。
召人の中将、中務などにはそれぞれちゃんと情けをかけ、胸のつかえをスッキリさせてやります。
明石で産まれた姫のためには豪勢なお祝いと身分人柄備わった乳母を送り込み、紫の上にはかなりの言い訳やら心からの愛の誓いを涙交じりに繰り返さなくてはなりません。
帰京した六条御息所は娘の行く末を源氏に託して亡くなります。
美貌の元斎宮に兄である朱雀院が執心していることを知る源氏、彼だってナントカしたい気持ちは満々。
「どうしたもんでしょう?」と入道の宮(藤壺)に相談すると、
「母君の遺言だということにして、院の気持ちには知らぬふりでミカドに入内させたらよろしい。ミカドには9歳上くらいの方がいいと思ってました」
「なるほど、宮のお許しがあれば (私は悪者にならず) そのようにできます」
「院は仏道修行にお忙しくて、それほど気にしないでしょうよ」
藤壺は冷徹です。
源氏も嘗ては「逢瀬の夢のなかにわが身も溶けてしまいたい」と泣いて抱きしめた相手と、元愛人の娘を不義の子であるミカドに入内させる相談をしているのです。
世の憂さを痛感する弘徽殿大后に、源氏は気恥ずかしくなるほど恭しく仕えます。それが世間に大后を気の毒にみせることを知っているのでしょう。
「蓬生」
万事ソツのない源氏にも漏れがありました。末摘花のことは忘れるともなく放っておいたのです。
どん底の窮乏の中、姫はひたすら源氏を信じ待ち続けていました。
意地悪な叔母、超エゴイストな兄僧都、ただ一人尽くしてくれていた乳母子侍従も去って、残るのはつかえない老女房ばかり。彼女たちですら、身を寄せる場所を算段している様子なのです。
もう、だめかもしれない…絶望する姫の夢に亡き父宮があらわれて、導かれるように源氏が訪れます。
実は花散る里のところへ行く予定だったのですが。
「関屋」
あの帚木の女、空蝉の後日談です。
源氏(29)は石山寺参詣の途中で常陸の介の一行と巡りあいます。
進行
1. 簡単な自己紹介(ニックネーム可) 訳本紹介
課題範囲の中で気になる登場人物をふたり挙げて下さい。
2. 課題範囲の概要を説明します(10分ほど)
3. それぞれ挙げていただいた登場人物について、気になる理由をお話しください。
4. フリートークのあと、みなさんの感想や疑問を一言ずつお願いします。
開催場所
オンライン
お申込み
イベントチケット | 金額(税込) | 状態 |
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読書会参加 Zoom |
無料 | 満席 |
イベントは終了しました
レビュー
主催グループ「読書カフェ」のイベントに参加された方のレビューです。
有意義で楽しい会
参加できる限り参加させていただいています。毎回色んな視点から意見が出るのでとても参考になります。
自分とは違う意見が聞けるので楽しいです。進行役の方もみんなが意見が言えるように配慮いただき、私は自分から進んで話すタイプではないので感謝します。
圧が強い
良くも悪くも熱気があり、主催者の圧が強いので居心地が悪い。
終了時間を守らず時間が長すぎる。
主催者からの回答
ご参加有難うございます。
「居心地の悪い」思い、まことに申し訳ございません。
当日(36回)はWi-Fiに不都合が生じたこと、予定外の参加者があったことなどで、終了時間が10分ほど遅れましたこと、お詫び申し上げます。
今後は充分に気をつけますので、これに懲りず、またのお申込みをお待ちしております。
次回からは、資料送付の際はご返信をいただき、ビデオオンのままのご参加というルールをお守りいただきますよう、お願いいたします。
また、お会いできますように。
源氏物語を自由な視点で読み解く熱い会。
有料級の資料がいただけます。
参加者からの考察もわかりやすい
みなさん熱く語られますが、誰もが発言出来るように配慮され、楽しく学べました。有難うございました。
ただ、いつもすぐ満席になるので注意が必要です。なんとかならないでしょうか?
ともかく楽しい!
参加者がみなさん暖かい雰囲気で、自由に、しかし礼儀正しく発言しておられます。
定説にとらわれない新鮮な意見が聞けて、あっという間に過ぎた時間でした。
変更履歴
- 募集開始日時を【2022-09-25 00:00:00】から【2022-09-24 20:00:00】に変更しました。2022年9月24日(土) 19:16
イベント参加 | 10/10 |
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