第140回 キャリアサポート研究会

  2019年3月25日（月）の第140回定例研究会は特定非営利活動法人 学生キャリア支援ネットワーク（SCS）代表理事、株式会社學匠　顧問兼教育コンテンツプロデューサー  梶谷 康則 様に、「すべての大学生が安定して社会移行できるためのキャリア支援授業　―大学初年次授業の一つの挑戦―　」というテーマでお話いただきます。

　梶谷 康則 様は、地方公務員を経て、大学生協で勤務、商品事業部長や京都大生協常務、全国連合会職員など、『学生の学び・成長の支援事業』を提起し、全国的仕組と事業推進。2003年に、有限会社學匠（教育研修会社・のち株式会社）設立し、代表取締役就任、現在に至る（2019年2月に代表取締役退任の予定）。キャリア教育の分野では、京都産業大学における「キャリアReデザイン」（低意欲層対象）の開発・運営をはじめ、10数大学でキャリア支援授業を実施、非常勤講師等を歴任されています。

　ご講演内容は、大学に入学しても、卒業できない学生、卒業しても未就職のままいる学生の数は少なくないです。「内定率90％以上」という数字の裏側を正しく見ることの大切さ。また、やりがいを持てず、目標を持てず大学生活を悶々と送っている学生に、自分のキャリアの行く末を考え、自分らしく自立的に生きることを支援する授業のご紹介。受講生と真正面から向き合い、一人一人に語りかけ、また、授業という仲間の中で、ダイナミックスのシャワーを浴び、自らの気づきと行動へのきっかけを作り出す支援の仕組みを作り、学生のキャリア発達を呼び覚ます支援授業のあり方を報告します。

　キャリアコンサルタントをはじめとする参加者にとっておおいに勉強になることと思います。

 　なお、研究会参加のＣＤＡの方は、JCDA活動への参加証明（５ポイント）を取得できます。

　参加証明は、2019年1月1日から研究会幹事からJCDAへの報告になりましたので、お手数をおかけしますが、研究会申込みの際にCDA番号等をご記入ください。

　アンケートの回答は、CDA番号は研究会からJCDAへ報告させていただきます。その他の項目は、研究会内での調査研究で使用させていただき、個人情報を外部に提供することはありませんので、ご記入をよろしくお願いいたします。

　研究会への参加は、先着70名とさせていただきます。

　研究会は、キャリアコンサルタント、ＣＤＡの方、これからキャリアコンサルタントを目指す方、キャリア形成支援事業に興味がある方、有志の集まりですので、どうぞ、お気軽にご参加ください。また、関心のある方にもどうぞご紹介ください。

　特定非営利活動法人キャリアサポート研究会は、会費と寄附で運営しております。

　趣旨に賛同していただける方は、賛助会員になっていただき会費の納入にご協力をお願いします。

　賛助会員は、毎月開催の定例研究会が無料で参加できます。

特定非営利活動法人キャリアサポート研究会のWebは、こちらから

　http://www.npo-career.org

【第140回　キャリアサポート研究会】

◆日時：2019年３月25日（月）19:00～21:00

◆場所：中野区　産業振興センター　大会議室

        （東京都中野区中野２－１３－１４　ＪＲ中野駅南口から徒歩5分）

◆講演者：

特定非営利活動法人 学生キャリア支援ネットワーク（SCS）代表理事

株式会社學匠　顧問兼教育コンテンツプロデューサー　

梶谷 康則 様

◆講師プロフィール：

〇1971年、立命館大学経済学部卒。地方公務員を経て、大学生協で勤務、商品事業部長や京都大生協常務、全国連合会職員など、『学生の学び・成長の支援事業』を提起し、全国的仕組と事業推進。

◯2003年に、有限会社學匠（教育研修会社・のち株式会社）設立し、代表取締役就任、現在に至る（2019年2月に代表取締役退任の予定）

◯キャリア教育の分野では、京都産業大学における「キャリアReデザイン」（低意欲層対象）の開発・運営をはじめ、10数大学でキャリア支援授業を実施、非常勤講師等を歴任。

◯キャリア教育トレーナー講座テキストの制作監修・執筆ほか、テキスト多数編集

◆講演タイトル：

　「すべての大学生が安定して社会移行できるためのキャリア支援授業

　　　―大学初年次授業の一つの挑戦―　」

■講演概要

• 大学に入学しても、卒業できない学生、卒業しても未就職のままいる学生の数は少なくない。「内定率90％以上」という数字の裏側を正しく見ることの大切さ。
• やりがいを持てず、目標を持てず大学生活を悶々と送っている学生に、自分のキャリアの行く末を考え、自分らしく自立的に生きることを支援する授業があってもいい。
• それはほんとうの意味での入学者数を分母とした卒業率、就業率を100％に近付けるキャリア支援の課題ではないだろうか。
• 受講生と真正面から向き合い、一人一人に語りかけ、また、授業という仲間の中で、ダイナミックスのシャワーを浴び、自らの気づきと行動へのきっかけを作り出す支援の仕組みを作り、学生のキャリア発達を呼び覚ます支援授業のあり方を報告します。

■講演内容

【問題意識】

学生の就活環境が比較的安定している下で、社会移行がうまくいかない学生が少なからずあるという現実が、今日のキャリア支援の課題の一つであるということ。

【キャリア支援授業設計の三つの構成】

1. アイスブレイク・自己認識・仲間づくり・・・安心な居場所の存在と自己開示
2. 社会認識と主体的行動・自分づくり・・・グループダイナミックスと視野の拡大
3. 学びを深めつつ、自分に向き合う・・・自己肯定感と行動へのアプローチ

【学生の変容と授業の成果】

マイナス思考のくびきからの解放・・・ありのままの自分への肯定感

「そうだ」と思える気づきから・・・生きることへの意欲とやる気・自信の獲得

コミュニケーションの基礎が自律的な「自己意思」の確立にあることを知る

全体としての退学率は半減し、一方で積極的学生集団の成長をはぐくむ

【学生ファシリテーターの存在】

この存在が、少なからず受講生の変容のきっかけを作り出し、さまざまに受講生へのインスパイアをもたらす。また、大切なのは、この学生自身が、この授業を通して大きく成長していること。

◆主催　特定非営利活動法人（NPO法人）キャリアサポート研究会

ホームページ：​http://www.npo-career.org​

フェイスブック：https://www.facebook.com/manabitoseichou/

◆協力　JCDA研究会E2　　　NPO学生キャリア支援ネットワーク

◆対象　キャリアコンサルタント、キャリア支援関係者、教育関係者、採用企業経営者・担当者