BSPマスターセラピスト2023

BSPマスターセラピスト紹介ビデオ

セラピーは、人の多様性が理解された上での問題解決の取り組みです。昨今では様々な技法があふれ、それに価値を置きすぎるという望ましくない流行があります。それにより、技法中心の臨床が展開され、クライアントの多様性の理解を損なわれているのが心理臨床業界の実情です。セラピーは人の多様性に応じてこそ、効果が生じるのです。

私たちの学びの対象であるBSPで言うと、BSPは文化（環境）よりも根本的な「生きるための人間の体と脳」（遺伝を含む生物学）にアプローチをし、効果を発揮することが仮定された方法です。一方で、普段社会的生活を営む全てのクライアントにおいて、文化を通じて根付いた人間の「関わり方の違い」は無視できません。Grand博士が「BSPはその国に適応した形で使われる必要がある」と述べる通りです。

では、日本にあったBSPとは何でしょうか？それに答え、日本文化への適応を遂げたBSPを学んで頂くのが本ワークショップの目的の1つです。この目的を達成するために「文化差（集団主義／個人主義）」そして「共感フレーム」の理解をonlineクラスで、その実践をliveクラスで学びとります。

そしてBSPは使うセラピストへも適応されることが意図されています。つまり統合されることが意図されており、「自分らしいBSP」が実践されることが期待される方法です。では統合とは何でしょうか。BSPでは既存の知識とBSPとの融合が強く意図されています。BSPを進める中で、自分らしい捉え方をすること（臨床的診断）で、方向性を決定づけ（臨床的判断）、そこに求められる関わり（臨床的行為）を実施できるようになることが、BSPの統合を意味します。　　

その一例を国際トレーナー鈴木孝信の統合を分解し、BSPがどのように統合されているのかを学ぶのが2つ目の目的です。その目的を達成するために、「共通要因理論」「コンテキスト処理モデル」「鳥籠モデル」をonlineクラスで理解し、liveクラスでそれらを目撃し学びとります。

■ワークショップ概要■