SHOKUBA Design Lab.

「SHOKUBA Design Lab.」は労働法や就業規則の基本を学びながら、実際に就業規則を作ってみて、対話して、考えるワークショップです。

ご自身の職場の就業規則を読んでみたことはありますか？

 「労働基準法第89条」には「常時十人以上の労働者を使用する使用者は、次に掲げる事項について就業規則を作成し、行政官庁に届け出なければならない。」と定められています。

「次に掲げる事項」には「就業時間」「賃金」「退職（解雇）」「安全及び衛生」「職業訓練」「傷病扶助（休職）」など多岐にわたる項目が挙げられています。

働く人の働き方を決定する強力なルールが就業規則です。知らないでいると「いざ」というときに困ることにもなります。たとえば、就業規則に「病気休職」の定めのない職場では、たとえ重い病気になったとしても休職が認められない可能性があります。

問題なく働けている間は気にもならないかもしれません。ですが「まさか！」のときに就業規則は無視できない力を発揮するものです。

よりよい就業規則を作ることはより働きやすい環境を整えること

 「SHOKUBA Design Lab」では、実際に就業規則を作ってみるワークを通して、いままでの働き方、今後どうやったら望ましく働けるのかなど、働くことについて新たな視点を発見することを目指します。

このワークショップでは、「いざ」と「まさか！」に備える就業規則の特徴をクリアにするために「まさか！」の困難を経験してきた「職場マイノリティ」の方に経験談をシェアしていただくことから始めます。

今回の「職場マイノリティ」は乳がんを経験してきたサバイバーの女性「めぐねえ」さんです。

バイヤーとして働いていためぐねえさんは29歳のときに乳がんに罹患しました。当時は入職2年目の社員で勤続年数が短かったため休職可能期間も短く、休職期間満了でいったん退職。その後、同じ会社に再就職して退職前と同じ職務にまで戻ったところで再発。いまは治療をしながら仕事を続けています。

今回はめぐねえさんの体験談を伺ったうえで、テーマを「休職」に選んでワークをデザインします。労働法や就業規則の基本をレクチャーした後で、「誰にとっても働きやすい就業規則」の「休職規定」を試しに作って対話して考えてみるワークショップを予定しています。

以下、予定タイムラインです。

19:15　開場
19:30　開始と導入
19:35　レクチャー１（就業規則について）
19:45　めぐねえの体験談
20:15　レクチャー２（労働法について）
20:30　休憩
20:45　ワーク（就業規則デザイン）
21:30　振り返り
21:45　終了

「職場マイノリティ」の皆さんは普通の人とは同じように働くことができませんが、この多様性の視点から考えてみることこそ、誰にとっても働きやすい職場環境をデザインする第一歩になると考えています。

就業規則について考えることは働くことについて考えること。

就業規則をデザインすることは職場をデザインすること。

多様性の視点から就業規則を作って対話して考えるワークショップ「SHOKUBA Design Lab」にぜひお越しください。

【開催概要】
　
日程　3月15日（水曜日）
時間　19:30～21:45　（開場 19:15）
会場　京橋区民館（東京都中央区）　5号洋室
会費　2000円　（学生は500円引き）
　
会場アクセス
東京メトロ銀座線京橋駅下車6番出口　徒歩2分
都営地下鉄浅草線宝町駅A5・A6番出口　徒歩2分

【お願い】

現在の会場はキャパシティがあまり大きくありません。定員を超える申し込みがある場合、会場の変更をする場合がありますので、ご了承ください。

夜の開催なので軽食・飲料のもちこみは可能ですが、お弁当の持ちこみなどはご遠慮ください。

筆記用具などメモを取れる道具はおもちください。

直前にリマインダーをお送りします。キャンセルのある場合は前日までにそちらに記載された連絡先までキャンセルの旨ご連絡ください。当日の無断のキャンセルの場合は後日費用のお支払いをお願いします。

【個人情報の取り扱いについて】

参加登録に入力していただく個人情報はワークショップ運営や連絡などに使用するほかに利用することはございません。

また、ワークショップの記録や今後の告知のために当日の写真撮影を行います。SNSなどで公開されることを望まない方は事前にお知らせください。

【主催者】
根岸哲史（ファシリテーター）
：社会保険労務士試験合格。みんくるbiblioカフェ主宰。みんくるファシリテーター養成講座第2期。青山学院大学ワークショップデザイナー養成講座21期終了。「病気」と「健康」のあいだで「学び」をデザインするというテーマでワークショップをデザイン・実践しています。