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グルジェフワーク 苦しみの変容 ~盲人~

2022年7月15日(金) 19:00〜19:40

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グルジェフワーク   苦しみの変容 ~盲人~

日常の中で、私たちは生き辛さを感じています。グルジェフ氏の文献を土台にして、生き辛さを考えいくイベントです。今回のテーマは「盲人」です。

イベント形態 オンライン
Webセミナー Zoom
料金制度 無料イベント
ジャンル >
タグ 自己啓発 哲学 読書会 自己発見 オンライン 心理学 精神世界 生き辛さ 生きづらさ グルジェフ
事務局 生きづらさ を見つめる@グルジェフ氏の哲学読書会    お問合せ ※当イベントは上記の事務局によって企画・運営されており、(株)こくちーずは関与しておりません
主催グループ 精神世界 ー グルジェフから学ぶ会

イベント詳細

私たちは毎日の生活の中で、生きづらさを抱えています。

グルジェフ氏の哲学を土台にして、その生きづらさと向き合い、その関係性を研究するための読書会です。読書会では各自の経験をもとに感想を話し合うことを大切にしています。

私たちはグルジェフ氏の教えを探求し、自分達を知ろうとトライしているグループです。宗教団体ではありませんが、宗教に対して敬意を払っています。

Zoomでのオンライン開催を予定しており、申し込みがありましたら、URLをお送り致します。

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結果レポート

第9回 【苦しみの変容 ②盲人】

※私たちは、目が開いていないにも関わらず、目が覚めていると思い込んでいます。私たちは内面的に、心理学的に盲人の状態になっています。目明かだと思いこんでいる盲人の状態で生きています。今回、そのような意味でこのテーマを選びました。

〈奇蹟を求めて 第四の道 p39-41〉

◎人間の機械性

G—(前略)はるかに危険な機械化があるのだ。つまり、人間自身が機械になってしまうことだ。これまでに君は、あらゆる人間が、彼ら自身が、機械であると考えたことはないかね。

(中略)人は一人一人大変違っている。しかし、彼らの間の真の違いを君は知らないし、見ることもできない。君の言っているような違いは全く存在しない。これはしっかり理解しなさい。君の見る人、知っている人、知り合いになるかもしれない人々はみな機械だ。君が言ったように外からの影響だけで動いている機械なのだ。彼らは機械として生まれ機械として死ぬ。野蛮人だろうが知識人だろうが関係ない。今この瞬間、我々が話している間にも、何百万という機械が、互いを絶滅させようとしている。彼らにどんな違いがあるというのかね?野蛮人はどこにいて、知識人はどこにいるのだろう?彼らはみなよく似ている……

 しかし機械であることをやめる可能性はある。我々が考えねばならないのはこのことであって、いろいろな機械が存在するということではない……機械の研究には、心理学ではなく力学が必要なのだ。だからこそ、我々は力学から始めるのだ……機械であることをやめることはできる。しかしそれにはまず機械を知る必要がある。機械、本当の機械は、自分を知らないし知ることもできない。機械が自分を知れば、それはもう機械ではない。少なくとも以前のように機械ではなく、すでに自分の行動に責任をもちはじめている。

◎人間の四つの状態

 〈奇蹟を求めて 第八章 本質と人格 p228-p230〉

……人間には、全部で四つの意識状態がある。しかし、普通の人間は……最も低い二つの意識状態の中だけで生きている。二つの高次の意識状態は彼に近づきがたく、たとえその状態をかいま見たとしても理解できず、普段の状態からそれを判断してしまう。

二つの普通の意識、すなわち最も低い意識状態のうちの一つは眠りであり、言いかえれば、人間がその中で人生の三分の一、いや多くの場合、その半分を費やす受動的な状態だ。そして第二は人間がその中で眠り以外の時間を過ごす状態、すなわち道を歩いたり、本を書いたり、深遠な問題を論じたり、政治に参加したり、殺しあったりする、つまり彼らが行動的だと考え、〈明晰な意識〉とか〈覚醒した意識状態〉とか呼んでいる状態だ……意識の第三の状態は自己想起、あるいは自己意識、もしくは自己の存在(ビーイング)の意識である……意識の第四の状態は客観的な意識状態と呼ばれている。この状態では、人間は事物をあるがままにみることができる……しかし、意識の第三の状態は、人間がそのあるがままの状態でもつ自然な権利であり、もしそれをもっていないとしたら、それはただ彼の生活の間違った状況のためなのだ……自己意識の獲得を妨げる主な障害は、自分はそれを所有していると思い込んでいること、自分は自己意識とそれに関連するあらゆるもの——恒久的で不変の〈私〉という意味での個体性、意志、為す能力、その他を所有していると思い込んでいることだ。

 ……こういった、さまざまの意識状態の違いがどんなものであるかを理解するために、眠りと呼ばれる意識の第一状態に戻ってみよう。これは完全に主観的な意識状態だ。人間は夢にひたりきっており、それを覚えているかどうかは問題ではない……自分の身体の感覚が入ってきたとしても、それらは単に幻想的、主観的なイメージをもたらすだけだ。それから彼は目を覚ます。一見すると、これは全く違った意識状態に見える。彼は動いたり、他の人と話したり、先のことを予想したり、危険を見てそれを避けたりすることができる……しかし……もし彼の内的世界を、思考や行動の動機をのぞきこんで見れば、彼は眠っているときとほとんど同じ状態にいることがわかるだろう。それどころか、もっと始末が悪いのだ。というのは、眠っているときは受動的で、つまり何もできないのだが、起きている状態ではいつでも何かすることができ、そしてすべての行為の結果が彼自身に、またまわりの人々に悪影響を及ぼすからだ。しかも、それでも彼は自分自身を覚えていないのだ。彼は機械であり、彼に関するすべてのことは起こるのだ。彼は思考を止めることができず、想像力、感情、注意力をコントロールすることもできない。〈私は愛する〉〈私は愛さない〉〈私は好む〉〈私は好まない〉〈私は欲する〉〈私は欲しない〉という主観的な世界、つまり自分で自分は好むと思っている。自分は好まないと思っている。自分は欲すると思っている。自分は欲しないと思っている。そういう世界に住んでいるのだ。彼は真実の世界を見ていない。真実の世界は空想の壁によって隠されている。彼は眠りの中で生きているのだ。彼は眠っている。〈明晰な意識〉と呼ばれているのものは眠りであり、しかも夜のベッドの中の眠りよりもずっと危険な眠りなのだ。

 人間の歴史上のいくつかの出来事をとりあげてみよう。たとえば戦争だ。現在戦争が進行している。それは何を意味しているのだろう。それは何百万の眠っている人々が他の何百万の眠っている人々を殺そうとしているということだ。もし、彼らが目覚めていれば、もちろんこんなことはしないだろう。すべての出来事はこの眠りのせいなのだ。

◎生の催眠的影響

〈奇蹟を求めて 第十一章 グループ p340ー341〉

……まず第一に、人間が陥っている眠りは正常なものではなく催眠状態であることに気づかなくてはならない。人間は催眠術にかけられていて、この催眠状態はとぎれずに続くばかりか強められさえする。人によっては、人間を催眠状態にとどめ、真理を知って自分の位置を離開するのを妨げておいた方が都合のいい諸力が存在すると考えるだろう……

〈奇蹟を求めて 第十一章 グループ  p342〉

……クンダリニーは、人間を現在の状態にとどめておくために体内に注入された力だ。もし人間が自分の本当の状態を知り、その恐ろしさを十分理解できれば、ほんの一瞬といえども今自分がいるところにとどまることはできないだろう。彼らは出口を捜しはじめ、すぐに見つけるにちがいない。なぜなら出口はあるからだ。しかし人間は、ただ催眠状態にあるがために出口を見つけられないでいるのだ。クンダリニーは人間を催眠状態にひきとめようとする力だ。〈覚醒する〉とは〈催眠状態から解かれる〉ということだ……

◎目を覚ますために

〈リアリティ・オブ・ビーイング p34〉

ひとつの基本的なアイデアは、私たちのごくふつうの状態では、すべてが眠りの中でとり行われるということである。そして、眠りの中では何も見ることができない。私たちは自分の意志で自分の人生を導くことはできない。私たちは完全に外部からの影響に依存し、私たちの機能の自動的なリアクションの奴隷になっている。完全な奴隷状態である。そこに高次の原理、意識的な原理は存在しない。人間には、この眠りから覚める可能性があり、より高次のものへと目覚め、存在することができる。その手段は「注意(アテンション)」である。



開催場所

オンライン


お申込み


イベントチケット 金額(税込) 状態
グルジェフ氏の哲学読書会
Zoom (締切日: 2022-7-15 18:30)
無料 締切
募集期間:2022年7月1日(金) 22:20〜2022年7月15日(金) 18:30

イベントは終了しました


変更履歴

  • イベント名を【〈 グルジェフ 〉 苦しみの変容 ~第2回 盲人~】から【グルジェフワーク 苦しみの変容 ~盲人~】に変更しました。2022年7月10日(日) 13:35
  • イベント名を【〈 グルジェフ 哲学から考える〉 苦しみの変容 ~第2回 盲人~】から【〈 グルジェフ 〉 苦しみの変容 ~第2回 盲人~】に変更しました。2022年7月1日(金) 22:58
  • イベント名を【〈 グルジェフ 哲学から考える〉 苦しみの変容 ~第2回 盲人~】から【〈 グルジェフ 哲学から考える〉 苦しみの変容 ~第2回 盲人~】に変更しました。2022年7月1日(金) 22:49


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