【臨床心理士・公認心理師・対人援助職向け(全10回)】ガイダンスとカウンセリングの基礎

大学院を出た後、資格を取った後、
心理相談の専門家としての基礎づくりをしませんか？

どんな分野でも専門家は、資格を取ったらすぐに現場で通用する仕事ができるわけではありません。
むしろ資格を取ってからが入門で、本格的な学びをスタートさせ、知識も態度も技術も一生磨き続けるものです。
どんなスポーツもプロになったらプロの基礎作りをするように、大学院を出た後、資格を取った後、専門家としての基礎作りをしませんか？

心理相談のベーシックである
ガイダンスとカウンセリングを学びませんか？

人が自分の人生を自らの選択で生きることを助けること、社会や集団、人との関わりの中で自分らしく生きることを助けることが、ガイダンスとカウンセリングの基本的な目的です。

歴史的には、カウンセリングはガイダンスから生まれました。
心理相談の面接手法としてのガイダンスは、現在では日本では馴染みの少ないものになっているかもしれません。
相談に来た人が自分の意志決定をすることを助けるガイダンスは、就学相談・修学相談・進路相談・キャリア相談などの面接をする上でとても役立ちます。
教育相談、学生相談、就労支援、福祉支援、企業内相談室などで働く方におすすめです。

人が環境（自然環境から社会環境まで）との間で適応することを助けるカウンセリングは、ただ環境に合わせることを助けるのではありません。
自分の求めるものを環境との間を調節しながら満たしていけるように、生きることを助けることです。
ただ、気持ちを聞けばよいのではなく、相談に来た人が、見聞きすること、気持ちを感じること、行動すること、これら心の動きをよくし、そのままの自分が体験していることを自分で捉えることを助けていくのがカウンセリングです。

歴史を学ぶことから
ガイダンス・カウンセリングのエッセンスを学ぼう

本研修は、ガイダンスとカウンセリングの歴史的展開を学ぶことを通して、カウンセリングの理論と実践を学ぶことを目的としています。
下記の受講条件を満たす方はどなたでも大歓迎です。

内容

講義と演習
1. ガイダンスとカウンセリング誕生の背景：近代市民社会の成立と市民教育
2. 黎明期のガイダンスとカウンセリング：1900年代から1950年代までの歴史的展開
3. 非指示的アプローチから来談者中心、人間性中心アプローチへの展開：C.R. Rogersの貢献
4. カウンセリング心理学の定義：アメリカ心理学会の定義の変遷
5. ガイダンスの実際：理論と技術の実践
6. カウンセリングの理論と技法：治療的人格変化のための必要十分条件・体験と経験・人格発達・相互作用メンタルメイトリックス
7. カウンセリングと心理療法：違いと共通性
8. 現代におけるカウンセリングの役割

主催：PAS心理教育研究所

PAS心理教育研究所は、創業より25年以上継続して心理臨床（心理療法・カウンセリング・心理面接）の訓練・研修・スーパーヴィジョン・教育分析を提供している独立系の研究所です。

PASウェブサイトはこちらから（外部サイト）

講師

花井 俊紀（PAS心理教育研究所　ファカルティ）

テキスト

小谷英文(1993) 『ガイダンスとカウンセリング』

受講条件

①次の有資格者および受験資格保持者：公認心理師、臨床心理士、医師、看護師、教師、精神保健福祉士、社会福祉士

対象

教育、医療、福祉、人事などの領域で対人援助職に従事している方

日程

第3月曜 19:00-21:00　全10回
5/15, 6/19, 7/31, 10/16, 11/20, 12/18, 2024/1/15, 2/19, 3/18, 4/15

料金

88,000円（税込）　　

定員

20名