松尾芭蕉「おくのほそ道」(平泉)読書会2
2022年10月22日(土) 09:00〜10:00
読書が好きな方、および国語の先生が対象です。文章を深く読む教具の活用を体験していただきます。
イベント形態 | オンライン |
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Webセミナー | Zoom |
料金制度 | 無料イベント |
ジャンル | > |
事務局 | 松尾芭蕉「おくのほそ道」(平泉)読書会2事務局 お問合せ ※当イベントは上記の事務局によって企画・運営されており、(株)こくちーずは関与しておりません |
イベント詳細
今回の題材は「おくのほそ道」(平泉)です。
平泉を訪れた芭蕉は奥州藤原三代の短い栄華に思いをはせ、義経主従の悲劇に涙を流します。
この平泉はなかなかに難解です。「三代の栄耀」は奥州藤原氏三代の栄華のことを指し、「高館」は義経の館のことを指します。しかしそんなことは注がないと分かりません。これは私たちが現代の人間だからでしょうか。芭蕉が生きた元禄の人の多くはこれらが理解できたのでしょうか。私にはどうもそうは思えません。これらを理解できるのは、芭蕉が生きた元禄でも、やはり少数の、よほど風雅を解する人であったと思います。では、俳諧師であったはずの芭蕉がなぜこのような、風雅を解する人だけが分かるような書き方をしたのか。この読書会(2回シリーズ)ではそれを議論したいと思います。
さて、この読書会では「読み深めカード」というトランプ型の教具を活用します。これは古くからある読解方略(読み方)48枚のカードに明示した教具です。読解方略には例えば、「対比して考える」などがあります。文章に登場する人物や事物を対比して、互いの特徴をより明確に捉えることを促す読解方略です。太宰治の「走れメロス」であれば、メロスとディオニス王を対比し、互いの人物像をより明確に捉えることができそうです。
文科省は新しい学習指導要領で「言葉による見方・考え方」を働かせることを国語科の目標とします。本読書会では、「読み深めカード」が明示する読解方略はこの「言葉による見方・考え方」と同様のものであると考えます。このカードを読者自身が選択し、組み合わせることで、文科省がいう「言葉による見方・考え方」の自在な活用を促し、自立した読者の育成を促そうとしています。
ワークショップでは最初の20分弱、こちらから「読み深めカード」の説明をさせていただき、その後30分程度、参加者でカードを活用しながら、具体的な作品の「読み」を対話できればいいなと思っております。
ご参加お待ちしております。
開催場所
オンライン
お申込み
イベントチケット | 金額(税込) | 状態 |
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おくのほそ道2 Zoom |
無料 | 終了 |
イベントは終了しました
イベント参加 | 3/30 |
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