秋保亮太×宮前良平×仲嶺真「社会心理学者は歴史といかに向き合ってきたか?」(オンライン)#荒川出版会230329

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チケットについて

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イベント概要

社会心理学の理論は歴史的産物であり、時代を超えて普遍性をもちえない。

ケネス・J・ガーゲン（Kenneth J. Gergen）は、1973年の論文 "Social psychology as history"（歴史としての社会心理学）でそう主張した。その後、ガーゲンは、人々の交渉の帰結が現実を作り上げるという社会構成主義を標榜・牽引し、その思想は心理学だけでなく、多くの分野に波及している。

同論文の発表から今年で50年。果たして「社会心理学の理論は歴史のスナップショットにすぎない」という批判を社会心理学は十分に受け止めてきたのだろうか。

たしかに社会構成主義的な社会心理学は、研究協力者の歴史（1人ひとりの人生など）、社会の歴史（時代背景や地域の歴史など）を重視しながら、人間あるいは心について研究しているように思える。一方で、社会心理学の多く（ここではかりに自然科学的な社会心理学と呼ぶ）は、そのような歴史を（意識はしつつも）あまり考慮せずに人間あるいは心について研究しているようにも見える。歴史を重視する社会構成主義的な社会心理学と、歴史を重視しない自然科学的な社会心理学という対立は今でも残っているように思える。

しかし、本当にそうなのであろうか。研究である以上、自然科学的な社会心理学も先行研究を重視している。また、社会構成主義という流派が存在することは、自然科学的な社会心理学でも認識されている。これらも一つの歴史である。自然科学的な社会心理学にも自然科学的な社会心理学なりの歴史があるように思える。

そのように考えると、歴史を重視する社会構成主義的な社会心理学 vs 歴史を重視しない自然科学的な社会心理学という枠組みは正しくない。それぞれの社会心理学では、歴史の捉え方、歴史との向き合い方、歴史の引き受け方が違うのである。両者は違った「歴史」を背負っている。

では、それらはいったいどのような「歴史」なのか。社会構成主義的な社会心理学と自然科学的な社会心理学は、歴史をどのように考え、どのように大切しているのか。それらの2つの「歴史」を超えて、新しい歴史を描けるのか。その先に、新しい歴史を踏まえた社会心理学は可能なのであろうか。

本イベントでは、それぞれの立場の社会心理学のこれからを担う若手研究者を招き、社会心理学と歴史について、ひいては心と歴史について、ざっくばらんに語り合う。

心理学を昔かじっていた方も、これから心理学を始めたい方も、奮ってご参加を！　心に関心のあるすべての方のご参加をお待ちしています！

登壇者プロフィール

秋保亮太（あきほ りょうた）
1989年生まれ、福島県出身。大阪大学大学院人間科学研究科安全行動学研究分野助教。博士（心理学）。専門は社会心理学、産業・組織心理学、グループ・ダイナミックス。趣味・特技はトロンボーン演奏、映画鑑賞、ルービックキューブ。著書に『役立つ！産業・組織心理学──仕事と生活につかえるエッセンス』（分担執筆、2020年、ナカニシヤ出版）、『組織論レビューIII──組織の中の個人と集団』（分担執筆、2022年、白桃書房）がある。2021年、産業・組織心理学会第1回優秀論文賞「山関正馬賞」受賞。
@akiho0917

宮前良平（みやまえ りょうへい）
1991年生まれ、長野県出身。福山市立大学都市経営学部講師。博士（人間科学）。専門は社会心理学、グループ・ダイナミックス、災害復興、エスノグラフィ論。20年来の横浜DeNAベイスターズファン。著書に『復興のための記憶論──野田村被災写真返却お茶会のエスノグラフィー』（2020年、大阪大学出版会）、『東日本大震災と災害ボランティア──岩手県野田村、復興への道』（分担執筆、2021年、大阪大学出版会）、『争う』（分担執筆、2022年、大阪大学出版会）、訳書に『そこにすべてがあった──バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学』（共訳、2021年、夕書房）がある。2021年、大阪大学賞若手教員部門ならびに大阪大学賞大学運営部門受賞。
@RyoheiMiyamae

仲嶺真（なかみね しん）
1989年生まれ、沖縄県出身。荒川出版会会長。博士（心理学）。専門は社会心理学、心理学論、恋愛論。最近読んで刺激を受けた本は『ラディカル・オーラル・ヒストリー』。著書に『対人関係を読み解く心理学──データ化が照らし出す社会現象』（分担執筆、2019年、サイエンス社）、訳書に『心を測る──現代の心理測定における諸問題』（監訳、2022年、金子書房）、『パフォーマンス・アプローチ心理学──自然科学から心のアートへ』（共訳、2022年、ひつじ書房）がある。2019年、高知大学研究顕彰制度若手教員研究優秀賞受賞。
@nihsenimakan

オンライン視聴について

• 配信はYouTube Liveを利用します。
• インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからご視聴いただけます。
• 視聴は登録制です。1名分のチケットで複数人がご登録・ご視聴されていることが発覚した場合、ご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご了承ください。
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会場席について

• 開始時間の15分前より開場／受付開始いたします。
• 発熱や咳の症状があるなど、当日体調がすぐれないお客様は、できるかぎりご参加をお控えください。お知り合いにチケットをお譲りいただくなど、ご対応をご検討ください。
• 受付時の非接触型体温計を用いた検温、アルコール消毒液による手指の消毒にご協力お願いいたします。検温により37.5℃以上の熱がある方は入場をお断りさせていただきます。
• 座席はチケットの申し込み順ではなく、当日ご来場いただいた順でのご案内となります。
• 会場での食事はお断りしています。
• 係員及びスタッフの指示・注意があった場合、従ってください。万が一、指示に従っていただけない場合、イベントの中断・中止や、特定のお客様にご参加をお断りする場合があります。
• 原則、マスクの着用をお願いいたします。
• 車椅子やベビーカーでお越しの方は、当日スムーズにご案内するため、スタッフにお声掛けいただくか、お手数ですが事前にご利用の旨をお知らせの上ご予約下さい。
• 換気の都合上、空調効果が一時的に損なわれる場合があります。寒暖に配慮した備えをご用意ください。
• 配信や撮影などの都合上、壇上と客席の間、客席同士の間にアクリル板は設けておりません。ご了承ください。
• 感染状況等の変化により、予告なく開催内容が変更となる場合があります。開催中止や無観客（配信のみ）となった場合には、速やかに返金等の対応を行います。
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そのほか

• イベントは延長となることがございます。途中、10分程度の休憩を挟みます。
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• 本イベントはインターネットでの動画配信を予定しております。ご来場のお客様が映り込む可能性がございます。

主催等について

主催：荒川出版会　@arakawa_press
バナー・ポスターデザイン：上條美沙子 @misako_kamijo

＜お問い合わせ先＞
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