死の体験旅行® in 佐久穂町 #2

こんにちは！カレー屋ヒゲめがねで
店主をしてます豊田と申します。

昨年開催して、参加者の皆さまから大好評を頂きました

「死の体験旅行®」

ワークショップ（以下、WS）を
今年も開催できる運びとなりました！

①何故カレー屋がそんなWSを企画するのか
②死の体験旅行とは
③WS詳細
④前回参加者の一部ご感想

の順でご案内させて頂きます。

＊
①は個人的な想いなので
興味のない方は読み飛ばして頂いて
②③をご確認頂ければと思います。

① 何故カレー屋がそんなイベントを企画するのか

「カレー屋ヒゲめがね」と店名で謳っているとおり、ヒゲめがねならではのスパイスカレーを通じて、皆様に「美味しい！」の笑顔をお届けするのが主たる活動ではあるのですが、そんなカレー屋としての基本的な価値提供と同等、もしくはそれ以上にやりたいと思っているのが誰かが一歩踏み出す手助けをしたい、そしてそんな手助けを通じて「恩贈り」というループを産み出せたらと考えています。

というのも、こうしてカレー屋ヒゲめがねが開業でき、多くの方にご愛顧頂けているのは、皆さまから数々のご縁と多くのご支援を頂いたからこそ。そんな皆さんへ「恩返し」するのはもちろんですが、自分が皆さんから背中を押してもらったように、自分も誰かの一歩を踏み出す手助けをする、そんな「恩贈り」が出来たらと。

恩返しではなく、恩贈り。
受け取った恩をそのまま返すのではなく、自分だからこそできることに目を向け、他の誰かにその恩をつなげていく。その温かい気持ちを受け取った誰かが、また他の誰かにつなげる。そんな「恩贈り」のループが回りはじめたら、世の中が今よりも少しだけ明るいものになるのではないかと思っています。

そんな想いがある中で、尊敬してやまない友人から紹介され、参加してみたのが「死の体験旅行」。これが、本当に良かった。

WS内で死を目前にした時に、自分の奥深くにあった「素の感情」が自然と浮かび上がり、知らず知らずのうちに「世間体を気にした感情」を「自分自身の大切な価値観」だと思い込んでしまっていたことに気付くことができました（あくまでも、豊田自身の感想です）。

こんな体験はなかなか出来るものではない。これはぜひ佐久穂町でもやって欲しい。今回頂いたご縁を次に繋ぐことが、自分に出来る恩贈りの１つではないか！？

思いは募り、死の体験旅行を主宰されてます「浦上僧侶」に熱烈ラブコールを送ったところ、ご快諾を頂き、今回、佐久穂町にて死の体験旅行を開催する運びとなりました！

今回のWSを通じて、自分とはナニモノなのかを見つめなおし、何かしらの一歩を踏み出す後押しのような機会となれば、こんなに嬉しいことはありません！

②死の体験旅行とは

前置きが長くなりましたが、では「死の体験旅行」とは何なのか。実際に死の体験旅行をご案内しているページより、以下引用させて頂きます。

（ここより、引用）

〝自分の本当に大切なものって何だろう？〟

明日がある、と疑わずに生きている私たち。
でももし目の前に「死」が現れ、
それが一歩ずつ近づいてきたとしたら…

普段は考えたくもないことですが、
でも生まれたからには必ずやってくる〝死〟
時には死について考えることは、
健全に、誠実に生きることに
繋がるのではないでしょうか。

死を目前にした入院患者や
その家族の悲哀にどう対応していくか。
欧米のホスピスで、グリーフケアの一環として
医師や看護師が患者や家族に
より良く寄り添うために考え出されたと
言われているワークショップがあります。

それを誰もが自然に受けられる形に
アレンジしたのが「死の体験旅行®」です。

・自分が本当に大切だと思っていることは？
・そもそも〝死〟って、どういうものだろう？
・亡くなった彼は、どんな気持ちだったのか？

様々な理由や動機で、多くの方が体験にいらっしゃいます。あなたも〝自分自身〟を見つめなおしにきてみませんか？

◎紹介VTR（AFP通信のページ）
http://www.afpbb.com/articles/-/3124371

③WS詳細

■日時　2022年7月31日（日）14:00～16:00
・13:45開場、受付スタート
・10分以上遅れての参加は不可となります。遅刻なさいませんよう、ご注意ください。

■場所　茂来館 視聴覚室
・長野県南佐久郡佐久穂町大字海瀬2570

■募集人数　15名
・対象年齢　18歳以上
・WSの性質上、一人の世界に没入して頂ける環境が望ましいです。親類や友人と連れ立って参加頂くよりも、お1人でお申込み頂くことをお勧めしています。

■参加費　5,000円（税込）
・当日現地にて、現金でお支払い下さい

■持ち物
筆記用具／マスク／飲み物（必要な方）

■講師　浦上 哲也（僧侶）
一般家庭に生まれ、縁あって僧侶となる。
「自分らしい方法で仏教をひろめたい」と考え、2006年に浄土真宗 なごみ庵を開く。法話会や写経会、全国の寺院で仏教演劇の公演を行うほか、もとは医療系のワークショップである「死の体験旅行」を主催。死を見つめることによって〝いのち〟について考え、自分にとって何が本当に大切なものかを再確認できるものとして、多くの参加者が集っている。
なごみ庵ＨＰ

■参加方法
・申し込み欄よりお申込み下さい。
・１メールアドレスにつき、１名の申し込みが可能です（お一人のアドレスで、複数組のまとめての予約は出来ません）。友人や知人と連れ立ってエントリーする場合などは、個々のメールアドレスからのお申込みが必要です

■補足　コロナ対策
・会場をお借りする「茂来館」の各種コロナ対策に準じます。来館前の健康チェック、来館時の検温、手指消毒、マスク着用、換気等のご協力をお願いします。
・コロナの状況によっては、急遽中止となる可能性もございます。あらかじめご了承下さい。中止の判断をした場合は、事務局より参加者に速やかにご連絡させて頂きます。

 ④前回参加者の一部感想

●Ａさん
終わった直後は涙で視界が狭かったのですが、少し時間が経って落ち着いてから大切なものをどうやって大切にするかと自問自答してみました。どうやって生きたいかはどう死にたいかなんだとアンケート用紙に記入しました。
私は周りの人たちを笑顔にしたい。あの人と一緒に過ごした時間は本当に楽しかったよね、とかあの人の近くにいるとなぜか笑顔になれたよね、とかあの人の笑顔しか思い出せないよね、とか言われながらあの人はお酒が好きだったから今日はみんなで飲もうよ、なんて自分のお通夜に私の遺影を囲みながらやってもらえたらいい。
誰かを笑顔にできるツールとして私にはアクセサリー作りがある。今までと少し違った想いでアクセサリーが作れるような気がします。自分の軸が見つけられてこれからの人生わくわくします。今回このような機会をつくって頂き本当にありがとうございました。

●Ｂさん
物質ではなく、心のなかにある情景や些細な心がけが自分にとって大切なものなのだと気づけて、とても嬉しい気持ちになりました。宝物が、自分のなかにあることが、これからも自信になってくれる気がします。私がなにかを大切にしたいと思える気持ちがあることと、大切にしたいと思える対象が存在していることがとてもうれしくて、こんなに幸せなことはないんじゃないかと今も思っています。今書いている、このふりかえりの確認作業がまた私を幸せな気持ちにしてくれている気がします。うれしいです。
自分で申し込んだもののはじめは死んだらどうしようと不安でこわかったのですが、終わってみたらとても気持ちがスッキリしていました。なにか特別なものがなくても、そのままの私で、大切にしたいものを確認しながら日々を過ごしていきたいと思えました。そして、次の一歩も踏み出せそうな気がしています。ほんとうにありがとうございました。

●Ｃさん
ワークショップのなかで“死”を迎え、大事な人に別れを告げる瞬間に私を襲ったのは、心を穿つ哀しみの感情でした。しかし、別れに心を引き裂かれるほどの大切な絆を結べたということこそが、かけがえのない幸せであり、人生の大切な意味でもあるのだと。そのことに気づくとともに、別れの哀しみと虚しさは喜びと感謝に満たされ、溢れる感情で涙が止まらなくなりました。
自分にとって本当に大切なことは何なのか。そのために自分は本当はどのように生きていきたいのか。死を克明に体験することを経て余分な思い込みや雑念が洗い流され、自分のありようがシンプルに明確に示されたような心地がしています。パートナーのことを大切に、1日1日の幸福を噛み締めて生きていきたいと思います。貴重な体験・気づきへと導いていただき、心から感謝申し上げます。