バードケア&トレーニング講座《ベーシックコース》～ABC(Academy of Birds' Care -Training)～ S3

第３期生受講生募集 ～飼い主さんと鳥さんの強力サポーターに！～

鳥さんの暮らしをより健康で、より楽しいものにできるのは、獣医師でもショップ店員さんでもバードトレーナーでもありません。これらの人たちは手助けをしてくれたり、ヒントを与えてくれたりすることはできるかもしれません。でも、直接、鳥さんにアプローチしていけるのは一番近くにいる飼い主さんだけです。
例えば、病院では病気やケガを治してくれるかもしれませんが、もしそうなってしまった原因が鳥さんを取り巻く環境にあるとしたら、この根本的な部分を改善していかないと、これから先も同じことの繰り返しになってしまうかもしれません。
問題行動を改善したい、鳥さんとの信頼関係を築きたい、でもこの方法合ってるの？などなど、いろいろな講座やネットからの情報を試してみたけれどうまくいかない場合、信頼できるアドバイスや方法をどのように入手したらいいのでしょうか。トレーニングに関する知識はあったとしても経験に乏しかったり、個人的な経験則だけでは十分ではなく残念な結果になってしまうケースも少なくないようです。科学に基づく知識と数多くの事例に触れた豊富な経験があり、助けを求めている鳥さんや飼い主さんに落とし込める応用力がある人であれば信頼して相談できるのではないでしょうか。そのような存在になれる人を増やしていきたいと思い、バードトレーナーを目指したい方、あるいはご自身の鳥さんの一番の専属トレーナーになりたい方を対象に「バードケア＆トレーニング講座」を立ち上げました。

この講座で『実践』の基礎が学べます

トレーニングを行っていく上で欠かせないのがお世話（ケア）の知識です。『バードケア＆トレーニング講座』は、鳥さんのお世話やトレーニングの実践に関する基礎を学ぶための「ベーシック」と、飼い主さんと鳥さんを相手に実際にご相談を行いながら実践経験を積んでいく「アドバンス」で構成されています。

本講座は、ケアとトレーニングの「実践」について学ぶ講座の『基礎（ベーシック）』編です。飼養全般をはじめ問題行動の改善などについて、応用行動分析学に基づくトレーニングを用いて、小型から大型までの300羽以上のインコ、オウム、フィンチ、ローリー、ロリキートなどの飼い鳥から得られた経験と実績を元に、飼養本には書かれていない、書ききれない様々な事例をご紹介しながら、受講者の方にご相談に応じた応用力を養っていただくことを目標にしています。

ご自身の鳥さんに対して、そして、他の飼い主さんと鳥さんに対してもプロとなり、鳥さんの暮らしをより健康でより楽しくするための手助けとなる存在になってくださる方が一人でも増えることを目指しています。応用行動分析学では、鳥さんの気持ちに仮説を立てないことが基本となります。飼い主さん側の恣意的な先入観を通して鳥さんを見てしまうと、本質を見失う場合があるからです。とは言え、飼い主さんとしては鳥さんの気持ちを知りたいと思う気持ちは尊重したいと思っています。応用行動分析学を学ぶことで、トレーナーとしての目線と飼い主としての目線の切り替えをすることができるようになり、鳥さんの本当の気持ちにより近づけるかもしれません。 

特　徴

①応用行動分析学に基づくトレーニングの「実践」の「基礎（ベーシック）」となります。理論については、青木愛弓先生（動物の行動コンサルタント。応用行動分析学(ABA)をベースにした動物にやさしい飼育管理を学ぶ講座を主催）の講座を受講することを推奨いたします。
青木愛弓先生の情報はこちらから
②ご自身で直接鳥さんのトレーニングを行うというよりも、第三者（=飼い主さん）に方法や改善案を伝えて第三者において実践してもらう方法を学ぶ内容を前提に構成しています。もちろん、ご自身でトレーニングを行いたいという方にとっても、トレーニングの実践に必要不可欠な要素を盛り込んでいるのでご活用いただける内容です。
③本ベーシック講座では、実際に鳥さんを相手にしたトレーニングは行いません。飼い主さんと鳥さんを相手にしたトレーニングは「アドバンスコース」（ベーシックコース修了者対象）からとなります。ただし、本ベーシック講座ではご自身の鳥さんを相手にしていただく課題を予定しています。

その方法、本当に鳥さんに伝わっていますか？

鳥さんは元々人間社会のルールを知りません。しかし、人と暮らしていくためには、たくさんのルールがあり、学んでもらう必要があります。ルールが適切に伝わっていないにもかかわらず叱ったり、「悪い子！」と鳥さんに一方的に責任を押し付けるのはフェアではありません。一つ一つ、鳥さんにとって分かりやすく教えていく、これがトレーニングです。
ここで言う「トレーニング」とは、一方的に人の都合や理想を押し付けるものではないということを前提としています。

【「トレーニング」の考えと必要性】
＊Dr. Susan Friedmanの提唱するトレーニングに対する考えを参考

①野生下の暮らしはヒントにはできても、飼養下の暮らしに100％適用することは難しい。でも参考にすることは可能。コンパニオン（伴侶）としての必要な行動を教えることがトレーニングである。これは、鳥の精神的・肉体的快適さ、健康、幸福を約束するための行動でもある。
②コミュニケーションの一つの手段であり、いわば異なる言語を使う鳥と人との意思疎通を図る通訳の役割を果たすものである。
③応用行動分析学に基づく、最もポジティブで、最も介入度が少ないポジティブレインフォースメント（Positive Reinforcement：正の強化）を使用し、鳥らしさを尊重する方法。
④鳥と人は対等であるという考えに基づく。人の都合や理想を押し付けるのではなく、鳥さんを自身の思い通りするためのものではない。
⑤トレーニングには、接し方、観察の仕方、環境の整え方、望ましい行動・望ましくない行動の伝え方などの方法が含まれている。

私たちの行動は、鳥の体を作り、鳥の行動に影響を与えています。鳥さんは与えられた環境でしか生きていけません。鳥は人を癒すためだけに生まれてきたのではなく、鳥さんに癒しを求めるのであれば、鳥さんを癒してあげられる存在になることも大切だと考えます。鳥さんらしさを尊重し鳥生を豊かにしていくための手段、それがトレーニングです。

ABAの理論はいたってシンプル

ABA（応用行動分析学）は誰でも学ぶことができる理論だと言われています。しかしながら、難しくしてしまっているのは、鳥さんにはそれぞれ個性があり、鳥さんを取り巻く環境（飼い主さんを含む）も様々であるという点だと考えています。
当講座では応用行動分析学の知識をある程度お持ちであることを前提にケーススタディを通じて、咬み付き、呼び鳴き、毛引き、自咬、肥満、発情*などの問題行動の改善に加え、食餌内容*やケージの置き場所*、ケージ内レイアウト*、遊びの提案、人や手への恐怖心克服*などそれぞれのケースに当てはめていく実践形式を取り入れていきます。（ベーシックコースでは「*」印がついているものに該当し主に環境面の見直しについて焦点をあてるトレーニングの土台作りとなります。）全てのケースの根底にはABAの理論が基になっています。この考えを柔軟に様々なケースに当てはめて活用していくには何よりも実践と経験が必要だと考えています。

ABAは、対人関係でも役立つ一生モノの知識です。理論については、ぜひ青木愛弓先生の講座にて知識を深めていただけたらと思います。
青木愛弓先生のお言葉をお借りして、ABAを学べば、誰でも動物に親切な方法で解決することができることを一人でも多くの方に知っていただけたらと思っています。 

先生は鳥さん！

ABAの考えが広く知られて、医学的な分野は病院が受け持ち、環境を含む行動面ではABAを当たり前のように活用できるような世の中になってくれることを願っています。そして、鳥さんのQOL（Quality of Life：生活・鳥生の質）の向上に繋がり、人も鳥さんもより幸せにより楽しく暮らしていけることを願っています。

《ABC講座ベーシック概要》

募集人数　1～3名

講義形式　オンライン形式
ZOOMを使ったリアルタイム視聴を予定しています。
一方通行の講座ではなく、お互いに意見を出し合う双方向の講座です。一緒に考えて、凝り固まった人目線の物の見方から鳥さん目線での見方を徹底的に身に着けることが本講座の目標の一つなので、録画などの見逃し配信、及び補講も予定しておりません。 
※カメラをオンにした状態でのご参加をお願いしています。
※それぞれのご意見などを聞いていく形式ですので、発話していただく時間は多くなります。

受講料（7回分）70,000円
受講料・テキスト代・事務費が含まれます。
■お支払い方法：銀行振込、クレジットカード決済
■青木愛弓先生のABA講座を過去に受講された方は、65,000円にて受講いただけます。受講者の方は、お申し込み時にご入力をお願いします。
■講座の収益は、NPO法人ビジービーク＆テイル（鳥さんのトレーニング・見守り・後見など）の活動に使わせていただきます。
■分割払ご希望の方は、お支払い方法をクレジットカード決済をお選びいただき、ご利用のカード会社に分割払いのお手続きをお願いいたします。

日　程

受講者の方のご希望を踏まえて日程調整をさせていただきます。

〇全７回＋予備日１回
〇１回の講義：約２時間３０分（最長３時間）
　質疑応答と休憩を含みます。質問がない場合はその時点で終了します。
　念のため３時間は予定を空けておいていただきたいです。

・約３か月以内で修了できる日程で調整
・複数人からお申し込みがあった場合、合同で実施できるよう調整させていただきます。
・講座には、過去に受講した先輩方も参加させていただく場合もございます。
・日程は、土日祝日、平日20時以降で調整をお願いすることとなります。

対　象

インコ・オウム・フィンチ・ローリー・ロリキートなどの飼い鳥に対する内容です。
【バードトレーナーを目指したい方】
①飼い鳥に関する知識や飼養全般をはじめトレーニング技術を磨きたい方
②すでに飼い鳥の仕事に関わっていて、更なるスキルアップを目指したい方
＊繁殖方法に関することは経験がないため対象外となります。鳥生ステージにおいて、一人餌になる方法などこの段階以降のお世話や行動に関することが対象となります。
【飼い主としてスキルアップしたい方】
①応用行動分析学の講座やセミナーに参加したことはあるけど、トレーニングがうまくいかない方
②ご自身の鳥さんに対して、より健康でより楽しい暮らしのために役立てたい方
＊バードトレーナーを目指していない飼い主さんも受講可能です。
ただし、講座の中では自分で直接鳥さんに対してトレーニングを行う方法よりも、第三者（飼い主さん）にトレーニング法や改善案を伝える方法に重きを置いています旨、あらかじめご了承願います。 

講師　バードトレーナー　柴田祐未子（プロフィールはリンク先をご確認ください）

テキストについて

講義毎にメールにて配布いたします。課題も含まれていますので、ご自身でプリントアウトしていただきご準備をお願いいたします。

カリキュラム

ベーシックコースでは、鳥さんの習性や鳥らしさとは何かを再確認した上で、トレーナーの役割や立ち位置を理解し、数多くの事例を元によくある落とし穴やなぜうまくいかないのかについて一緒に考え、応用力を身に着けて、それぞれの鳥さんや飼い主さんの生活スタイルに合わせて考えられる力をつける内容です。
＊鳥さんをトレーニングする前段階の内容であり重要な土台となります。
＊一方通行で講義を聴くだけではなく、一緒に考えていく双方向の内容がメインとなります。鳥さんに危険を及ぼすものでない限り、これが必ず正解！はない世界です。より多くの気付きやアイディアを得るためにディスカッションも取り入れていく予定です。 

課題提出について

課題提出が発生いたします。
■受講者がお一人の場合：講座時にディスカッション形式にて答え合わせを行います。
■受講者が複数人の場合：課題提出は個別にメールでのやり取りとなります。
ご提出いただいた内容を確認して添削させていただきます。必要に応じてこのやり取りが何往復か続きます。
※各課題の期日までにご提出いただけない場合、添削にご対応いたしかねますのでご承知おき願います。

第１回
　➤バードトレーナーの役割・立ち位置
　➤土台作りのための共通認識
　（鳥らしさとは、鳥さんの行動の動機付け、人と鳥の関係性、問題行動の真の意味）
　➤動物の福祉と科学に基づく適切な行動とは
　➤飼い鳥にまつわる逸話を検証
第２回：
　➤鳥さんの習性と学習行動
　➤ストレスは悪？
　➤飼い主さんに適切に伝える誤解を与えない言葉選び
　➤観察・描写（対飼い主さん、対鳥さん）
　➤ラベル（レッテル）
第３回：
　➤飼い主さんからのヒアリング方法（問題行動と毛引き／自咬のパターンに分けて）
　➤鳥さんを取り巻く環境
　（行動修正手続きのヒエラルキー：レベル１（健康状態・環境など））
　➤環境の改善事例
第４回：
　➤トレーニングがうまくいかない理由①
　➤トレーニングが適切に伝わっている？見極めポイント
　➤人の行動の改善事例
　➤フード類・用品類勉強会
第５回：
　➤トレーニングがうまくいかない理由②
　➤罰の弊害
　➤消去バースト
第６回：「環境」（人の行動を含む）に関する課題・総括
第７回：一般の飼い主さんにご協力いただき、実際のご相談の様子をご覧いただきます。その後、ディスカッションを行います。

＊上記内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承願います。 

お支払いについて

お申し込み後、受講料のご入金確認後にお席の確保となります。
2024年1月31日まではキャンセルを受け付けます。（お支払いいただいた受講料から手数料を差し引いた金額をご返金）
この日以降のキャンセルのお申し入れや欠席、途中でおやめになる場合はご返金の対応はいたしません旨、何卒ご了承願います。

欠席について

■受講者の方とご相談の上日程を決定するので、受講者の方の体調不良などによる理由を除き、講座日程の変更は基本的にお受けできません旨、あらかじめご了承願います。
■１回の予備日を利用した変更は可能です。 

その他注意事項

ネットワーク不良、災害、講師体調不良等で開講できない場合は、予定を繰り越し、予備日に終了するようにいたします。

上記を納得した上でお申し込みいただいたものとみなします。

お申込み後の流れ

①お申し込み後、主催者において内容を確認した後に、ご希望のお支払い方法に沿ってお支払いに関するご案内をメールにてお送りいたします。
受講料のお振込み確認をいたしましたら、講座へのお申し込みは完了です。
②講座日程の調整をご相談の上決定いたします。

主催者からは、各回の講義の一週間前までに①テキスト、②ZOOMのURL、③事前準備についてメールを送信いたします。

プライバシーポリシー

ご本名とお知らせいただいたメールアドレス、お申し込み時にご登録いただいた情報に関しては、事務局のスタッフと共有いたしますことをご了承くださいますようお願いいたします。必要が生じた場合以外は、個人情報を第三者に開示することはありません。 

視聴について

1．視聴に必要なURLは、各回の１週間前までにお申し込み時にご登録いただいたメールアドレス宛にご案内します。
2．ビデオ会議ツールZoomを使用いたします。受講時にご利用になるデバイスに、あらかじめZoomをインストール、もしくはアプリをダウンロードして、視聴の準備をしてください。顔出しにてご受講をお願いいたします。
3．受講者は、動画を録画・録音し保存すること、SNSなどへのアップすることを禁止します。もし発見した場合、事務局は削除を要求できることとします。
4．講座内容や受講者の個人情報などは講座内のみとし、口外しないでください。
5．システムトラブルなどにより、画像・音声に乱れが生じた場合、再送信や返金はできません。予めご了承ください。 受講時にご利用になるデバイスの音量や画像は、受講者様ご自身で調整していただきますようお願いいたします。また、サービス利用にあたってのサポートはいたしかねます。
6．配信中、異常と思われる接続を発見した場合、予告なく切断することがあります。
7．「Zoom」上では、個人情報は一切取得いたしません。 

その他注意事項

●お申し込み時の情報に不明な箇所があった場合等、確認のためにe-mail・電話等での連絡をさせていただくことがございます。
●講師の急病、天災その他の不可抗力、またはその他やむを得ない理由により、講座を中止する場合があります。この場合、予定を繰り越し、予備日に終了するように致します。未受講の分が発生した場合、事務費を除いて中止した講座分をお客様へ返金します。講座を中止する場合は、ご登録いただいたe-mailにてご連絡いたします。
●受講生の属する事業体が、本講座に競合すると判断されるサービスを提供していることが判明した場合、受講をお断りすることがございます。あらかじめご了承ください。
●以下に該当する場合も受講をお断りすることがございます。なお、本注意事項に違反し受講をお断りした場合、お支払済みの受講料の返金は一切いたしません。あらかじめご了承ください。
本講座（「本講座」に関連するイベント・会合・懇親の場も含む、以下同じ）に関連して、法令の規定に反する行為があったとき、公の秩序または善良なる風俗に反するおそれがあると認められるとき、許可なく物品または他の事業者による講座、セミナー等の売買、営業または勧誘をする等、本講座の目的を逸脱または本講座の品位を損なうおそれがあると認められるとき、誹謗中傷する行為や暴言、恫喝、大声等の威嚇行為、和を乱す行為など、本講座の他の受講者や講師に不都合または支障が生じるおそれがあると認められるとき、本講座の内容に競合すると考えられるサービスを提供する立場の方や学習目的以外での参加と考えられる方、参加対象の属性以外の方等、主催者が不適切であると判断したとき、及びその他本講座の管理・運営上、支障があると主催者が認めたとき。
本講座で提供するテキスト、問題集、映像資料の複製、録音は禁止いたします。当講座のテキストや問題集、講座内容を第三者へ提供すること、オンラインのメディアで詳細を公表すること、自身の事業で使用することも禁止します。テキストの体裁を変えて（打ち直し、デザイン変更など）転載・流用することも禁止します。引用、参考のルールを守って著作権を尊重してください。また、そのようなものを見かけましたらbbt150611★gmail.com（“★”部分を“@”にご変更ください）までお知らせください。情報提供者の不利益にならないよう慎重に対処します。

上記注意事項をご理解ご了承の上お申し込みください。