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8月23日・24日開催!【Melodrama メロドラマ WS】シアタースコラ

2023年8月23日(水) 09:002023年8月24日(木) 16:00

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8月23日・24日開催!【Melodrama メロドラマ WS】シアタースコラ

アーティストを育てるシアタースコラの夏季単発WS

会場 iRego Garage
住所 東京都東京都杉並区荻窪5丁目29-3 初鹿野ビル2階    地図
料金制度 有料イベント
ジャンル >
タグ 演劇 舞台 アーティスト 俳優 ダンサー
事務局 シアタースコラ    お問合せ ※当イベントは上記の事務局によって企画・運営されており、(株)こくちーずは関与しておりません
主催グループ シアタースコラ

イベント詳細

公式HPリンク:

https://theatreschola.jp/works/melodrama

内容

〜大きな感情を嘘なく扱うために〜

悲劇(8/2122と同時受講を推奨

舞台で「信じられる演技」とは何でしょう?
あるいは「信じられる感情表現」とは?

ドラマで描かれる感情的な恋愛が信じられる時もあるのに、同じようなものでも信じられず、むしろ風刺のようなジョークに見えるのはなぜなのでしょう?

大きな感情を扱うためにはいくつもの技術が必要とされます。

このクラスではテキストを使ったワークや舞台演技のダイナミズムについて取り組み、劇構造の理解も同時に学びます。

またメロドラマでは大きな感情を扱います。
身を裂かれるような悲しみ、燃えるような怒り、天にも昇るような悦び

技術が伴わなければ嘘に見えてしまうような演技についても学んでいきます。

メロドラマを「ご都合主義」と揶揄する言葉も耳にしますが、現実では脈絡なくとんでもないことが起こり、あたかもそうなることが決まっていたような結末が訪れることがあります。

英国の詩人バイロンが

「事実は小説よりも奇なり」
“Fact is stranger than fiction.”  -George Gordon Byron

と言ったように。

1843年のある日の夜。

ある演劇学校がフランスに誕生しました。

俳優で同僚だったRogerSuzanne Dumasは自分達のスタイル「メロドラマ」を教える学校を作ったのです。

二人は将来、老いて自分達の生み出したアートを表現できなくなる前に、それを後世に残そうと考えたのです。
その学校は彼らの興行的な成功もあり、とても有名になりました。

1848年、多くの市民を巻き込んだ2月革命が勃発。夫婦となったRogerSuzanneも市民と共に王政に対し反発しました。

「貴族やブルジョアジーは人々を恐がるがゆえに嫌っています。メロドラマの俳優たちは彼らを愛し尊重します。」Rogerは革命指導者たちの前でこう言いました。

二人のお気に入りの脚本家はもちろんレ・ミゼラブル(1862)のVictor Hugo
芝居の中でも司法執行官を悪役として演じ、政治に対し市民の立場を支持しました。

1871年、Dumas家は政治の手から逃れるため友人らと共に潜伏していました。その隠れ家の玄関にノックの音が。ドアの向こうには憲兵隊の男。その背後には警官たち。

憲兵隊の男は、
Dumas家は拘束、全員を法廷に連行する。死刑か終身刑となるだろう。」
と言い放ち、一家全員を拘束。車で彼らを連れ去ったのです。

ところがその車はあろうことか人気のない森の中に向かいます。
不審に思ったRogerは彼らを問い詰めました。

(法廷に行くのは)嘘だ。森の匂いがする。いったいどこに連れて行くのかはっきりしてもらおう。」

その時、車が止まり、憲兵隊の男が言いました。

「降りろ。」

車から降りた彼らに

「ブルジョアと皇帝の名の下に、貴様らをここで殺す。」

しかしその声は、彼らにとって聞き覚えのあるものだったのです。

「フレデリック!!」
Suzanne
が叫びました。

フレデリックと呼ばれた名優は二人に敬礼し、言いました。

「その通りです。助けに来ました。」

何と彼らは全員が変装した俳優たちで、粛清される恐れがある演劇関係者を避難させていたのです。

「なんと素晴らしい、演劇の家族か」

Rogerはつぶやきます。

その後Dumas一家は偽の身分証と共に電車に乗り、難を逃れ、後世にメロドラマを残しました。メロドラマはハリウッドなどでも使われるスタイルとなり、多くの作品を生み出し技術を発展させました。

 

ご都合主義と言われればそうかもしれません。
ですが彼らは生きた人間であり、夢を現実にした人々でもあるのです。

メロドラマの主人公たちは偽りのない人々です。
嘘偽りなく困難と対峙し、戦います。シニカルで斜に構え
「そんなことは夢物語だ」
と現実から目を背ける自称現実主義者ではありません。
彼らは夢想家で理想家で、現実主義者です。だからこそ葛藤が生まれます。

このシンプルで力強いスタイルは今も続く演劇の流れの中にあり、それを学ぶことはその流れのなかに身を置くことでもあります。それはあなたの演劇を浮き彫りにしてくれるでしょう。

真摯に取り組む技術を、身につけてみませんか。

“Big gestures demand big feelings. Big feelings demand a technique with witch the actor has fun.” -Phillipe Gaulier

「大きな感情がなければ大きな演技は成り立たない。大きな感情は俳優が持つ楽しみと技術に裏打ちされている。」-フィリップ・ゴーリエ

同時開催される悲劇(8/2122と一緒に受講いただくことを推奨します。
メロドラマは悲劇で扱うことの延長線上にあり、学びがより効率的になります。
同時受講いただくことで各WSから¥5,000引き(合計¥10,000 OFF、他割引併用可)となりますので、ぜひご検討ください。

担当講師: 安本達也

開催日: 2023. 8/2324

時間: 9:0016:00(休憩あり)

料金(税込): ¥25,000

場所

iRego Garage

167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目29

地図:https://goo.gl/maps/1KyHgD6eyk7pdx9o6

 

講師について

安本達也

舞台芸術家。

大阪芸術大学出身。卒業後渡英、East15 Physical Theatreコース卒業。RADA Shakespeare Certificate取得。帰国後はInternational Centre for Theatre ArtsにてAssociate Director及びパフォーマーとして舞台作品を制作。日本をはじめイラン、韓国、香港などでワークショップや公演を行う。Iran International Festival of University Theatreでのパフォーマンス「UNtitled」では最も優れた演出家のひとりと賞賛された。コンタクトインプロ(CI)についての造詣も深く、各国でワークショップを開く。Kaeja Elevations®認定講師。CI歴は10年以上。舞台作品は、パペットやマスク、ダンスなどストーリーにあった手法を用いた型にはまらないものであることが多い。2023年度より現代アートとしての新しい舞台芸術の可能性を育むため、演劇の学校|シアタースコラを開校。同校の代表を務める。CIを起点としたパフォーマンスと教育を行う団体、ParaCollage2023年に設立。

 

https://tatsuyayasumoto.net/about

 

キャンセルポリシー

自己都合によるキャンセルの場合、以下の支払いが発生します。ご注意ください。

 ・開催1ヶ月前のキャンセルは無料

 ・開催2週間前のキャンセルは50%

 ・開催1週間前のキャンセルは全額

*コロナによるキャンセルの場合は、1週間前であってもご相談ください。



開催場所

iRego Garage東京都東京都杉並区荻窪5丁目29-3 初鹿野ビル2階


お申込み


イベントチケット 金額(税込) 状態
Melodrama メロドラマ WS ¥25,000 終了
募集期間:〜2023年8月23日(水) 09:00

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