世界史の中の日本古代史セミナー

2024年5月26日(日) 13:30〜17:00

多様な(世界史的)視点と資料から読み解く日本の古代史

会場 天王寺区民センター 会議室1
住所 大阪府大阪市天王寺区生玉寺町7-57 天王寺区民センター 2階 会議室1    地図
料金制度 有料イベント
ジャンル >
タグ 古代史 出雲王国
事務局 場の医学協会    お問合せ ※当イベントは上記の事務局によって企画・運営されており、(株)こくちーずは関与しておりません

イベント詳細

 会員の方からの要望もあり、5月から世界史の中の日本古代史のセミナーを始めることにしました。
 基本は、古事記の内容を説明する形で古代史の謎に迫る予定ですが、平行して、エジプト史、メソポタミア史、インド史、中国史、朝鮮半島史、旧約聖書及び各国の神話を概観します。古事記の内容を理解するには、これらの知識が不可欠だからです。

 日本では縄文という特異で豊かでそして平和な時代が1万3000年以上続きました。
 また7300年前の喜界カルデラ(アカホヤ)の大噴火により、西日本の縄文人は世界に散らばっていた可能性があります。近隣で言えば、朝鮮半島や中国で縄文土器が確認されています。
 実際、中国最初の文明と考えられる揚子江文明の担い手は倭人と考えられています。
 また中国の古代王朝である夏、殷(商)は倭人達のクニと考えられています(契丹古伝:夏商、元倭人ナリ)。
 つまり、中国に最初に入植した人々は縄文人である可能性が高いのです。ただし四川省の三星堆遺跡の遺物から、5000年以上前に西方から来た謎の人々により当地で青銅文明が栄えていたことが推察されています。
 一方、中東周辺ではシュメール文明が4000年前位に終焉しますが、その後遊牧民のヒッタイト人(最初に鉄器を開発)が現れ、その製鉄技術を継承したスキタイ人やタタール人などの遊牧民がユーラシア大陸を横断して鉄器文化と騎馬技術を東に伝えたのだろうと思います。

 つまり中国大陸で暗躍した騎馬民族である匈奴(キョウド)、突厥(トッケツ)、韃靼(ダッタン)、鮮卑(センピ)、契丹(キタイ)、ウイグルなどの民族は、活動時期に違いはありますが高度な技術を持って中国に進出してきました。
 その最初の表れが夏王国や殷(商)王国であり、漢字は移住してきた遊牧民によって造られた可能性があります。
 日本にも少なくとも3000年以上前から彼らが来ていると考えて良いでしょう。
 2000年余り前に高句麗を最初に建国した扶余族が日本に逃れてきたと言われています。
 また、シュメール文明の影響を受けた人々がイラン経由でインドに入植しています。
 ドラヴィダ族と呼ばれる彼らの一部は日本にも来ています。
 出雲口伝によれば、彼らは東北から出雲にまで拡がり九州まで進出したようです。

 騎馬民族の影響は、彼ら遊牧民達が話す言語からうかがい知ることが出来ます。
 中東系の遊牧民は、チュルク語(トルコ系)とアラビア語&ヘブライ語(セム族)、一方、モンゴル系の遊牧民にはシナ・チベット語系がいました。
 その代表が金一族です。中国語は彼らの言語が定着した結果だろうと考えられます。
 日本語はチュルク語系(アルタイル系言語)と言って良いでしょう(シュメール語も日本語と同じ膠着語コウチャクゴです)。
 このように、東アジアは遊牧民(騎馬民族)によって大きな影響を受け、文明が形成されてきたと言っても過言ではありません。
 中国文明は主にモンゴル系騎馬民族が作り上げた文明です。日本は縄文文明という確固とした基盤があり、騎馬民族の影響を強く受けましたが、縄文の本質を失なわずに現在まで続いています。
 朝鮮半島は10世紀に北方民族の侵入により古代朝鮮の文化・気質は失われてしまいました(中国同様、この地でも文化の断絶があります)。

 本セミナーはこのような世界史的視点から、古事記を元に日本の古代史を読み解いていく予定です。
 毎月行う予定で、次回は 6月28日 東住吉会館 会議室3 13:30-16:00 です。

開催場所

天王寺区民センター 会議室1大阪府大阪市天王寺区生玉寺町7-57 天王寺区民センター 2階 会議室1


お申込み


イベントチケット 金額(税込) 状態
世界の中の日本古代史セミナー ¥1,000 募集中
募集期間:2024年3月8日(金) 03:00〜2024年5月25日(土) 18:00

イベント募集:2/20

※Facebookのアカウントをお持ちの方は、上のボタンをクリックしてお申込みいただけます。
※Facebook経由でログインした場合は、こくちーずプロの会員登録も自動的に行われます。

RSS

申込可能
イベント参加 2/20