日本語教育 対話の夕べ Discussion Nights(複数形)

対象：
日本語教育・語学教育、日本の未来に関心のある人

主催：
一般社団法人日本語教育支援協会

日程：
2024年
4月27日（土）または28日（日） チェックイン　
4月28日（日）～5月1日（水） 毎晩 18時～21時（一旦締めた後、二次会）
5月2日 （木） チェックアウト
※日中は自由時間（日中はR統計講習会を実施。両方参加も可能）

会場へのアクセス：
空港からバスで石垣港離島ターミナルへ（500円）。そこからタクシー（約1000円）。空港から直接タクシーを使った場合、約4500円。

参加費：
19,000円（税込み）（30,000円から変更.。30,000円の表示は無視してください）
※参加費には宿泊費（大部屋）、食費（朝食・夕食の２食）、毎晩泡盛飲み放題を含みます。
（会場は泡盛酒蔵八重泉のすぐ近く）
※部分参加、食事抜き可能。
※参加費は現地で、現金でお支払いください。

募集人員：
１２名。参加人数に限りがありますので、お早めに申し込みください。

ファシリテータ・テーマ・内容：

４月２８日（日）
名嶋義直（琉球大学教授）
テーマ：「日本語教育の参照枠」における「言語教育観の柱」に沿って教えられるか？
内容：文化庁の「日本語教育の参照枠  報告」には「言語教育観の柱」として「日本語学習者を社会的存在として捉える」・「言語を使って『できること』に注目する」・「多様な日本語使用を尊重する」の３つが挙げられています(p.6）。しかし私たちは、これまでも学習者を「社会の一員」として考えてきたのではないでしょうか。今までも「言語を使って何かができるようになるため」に語彙や文法を教えてきたのではないでしょうか。また、多様な日本語使用を尊重したら、教室でいったい何を教えたらいいのかと不安になる教師もいるかもしれません。これらの柱に沿った日本語教育とはどういうものになるのでしょうか。そういう日本語教育がこれからの時代に必要なのでしょうか。私たちは本当にそういう教育ができるのでしょうか。参加者の活発な議論を期待します。
※文化庁の「日本語教育の参照枠  報告」をざっと読んでおいてください。

４月２９日（月）
今井新悟（日本語教育支援協会理事）
テーマ：「教えない教え方」は必要か？
内容：今井は「教えない教え方」を主張・推進していますが、もし、教師が教えるのを放棄したら、教師でいる意味がなくなってしまうのでは？教師の教育放棄と言われても仕方ないのでは？　学習者中心とか学習者主体とか、よく聞きますが、それって、教師不在というのとは違うと思うんですが、どうですか。これは、日本語教育だけでなくて、他の教科でも同じようにできると思いますか。他にも何でも聞いてください。参加者の活発な議論を期待します。

４月３０日（火）
名嶋義直
テーマ：「日本語教育教育」と「シティズンシップ教育」とはつながるか？
内容：4/28の対話を受けて、日本語教育とシティズンシップ教育との関連について考えます。「日本語教育の参照枠」がこれからの日本語教育の大きな柱（それは4/28に取り上げた３本の柱の合体したもの）となるなら、私たちはいわゆる「Can Do リスト」を基に語彙や文法を教え、ロールプレイなどでコミュニケーション力や実践力を伸ばせばいいのでしょうか。それは今までの日本語教育と何が違うのでしょうか。これからの新しい日本語教育というものがあるとしたら、それは「何の教育として」行われていくべきなのでしょうか。そのようなことを、名嶋が2023年11月に出版した『日本語×民主的シティズンシップ』を踏まえて、一緒に考えていきたいと思います。参加者の活発な議論を期待します。
※『日本語×民主的シティズンシップ』(凡人社）を事前に入手して、ざっと読んでおいてください。今回購入する方は宛先を一般社団法人日本語教育支援協会として、領収書をお持ちください。その金額を参加費から差し引きます。

５月１日（水）
今井新悟
テーマ：AIの時代に語学教師は必要か？
内容：講師はAISeseiができれば（実際、それを作ろうと目論んでいる）、語学教師の半分は要らなくなるという過激な予測を立てている。その根拠は何か。AIはどのように発達してきて、これからどうなって行くのか。ＡＩは使わなければいけないものなのか。なんだか、色んな疑問が生じていませんか。いったいどうしたらいいんでしょうか。他にも何でも聞いてください。確かな答えはいつも1つ。それは決してぶれません。それに対しても、参加者の活発な議論を期待します。