東京ラカン塾精神分析セミネール
2017年11月10日(金) 19:30〜21:00
Télévision 読解
会場 | 文京区民センター 2 階 C 会議室 |
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住所 | 東京都文京区 本郷 4-15-14 文京区民センター 2 階 地図 |
料金制度 | 無料イベント |
ジャンル | > |
事務局 | 東京ラカン塾 お問合せ ※当イベントは上記の事務局によって企画・運営されており、(株)こくちーずは関与しておりません |
主催グループ | 東京ラカン塾 |
イベント詳細
2017-2018年度の東京ラカン塾精神分析セミネールでは,先ごろ邦訳改訂版が比較的安価な文庫本として出版された Lacan の1973年のテクスト Télévision を読解します.
1970年代の Lacan の三大テクスト : Radiophonie, L'étourdit, Télévision. 昨年度の Radiophonie 読解に続いて,今年度は Télévision に取り組みます.
1970年に Radiophonie の執筆を動機づけた国営ベルギーラジオ放送局による Lacan のインタヴュー番組の企画に続いて,1973年,当時の国営フランス・ラジオ・テレビ放送局 (ORTF) が,テレビ放送のために,Lacan のインタヴュー番組を企画しました.
Radiophonie のときと同様,Lacan は,散漫なインタヴューを避けるために,再び,七つの質問に対する七つの応えから成るテクストを,台本代わりに書き上げました.それが,今,我々が Télévision の表題のもとに読むことができる書のもとです.
Radiophonie においては問答の質問者はベルギーラジオ放送局に勤務していた知識人ジャーナリスト Robert Georgin でしたが,Télévision では Jacques-Alain Miller がその役を務めています.
Radiophonie では,当時 intelligentsia のなかで流行していた「構造主義」の観点から,おもに精神分析と科学ないし学知との連関について問われていたのに対して,1968年5月から5年半後の時点に位置する Télévision では,jouissance[悦]の不可能性の観点から,おもに精神分析の倫理について問われています.
Télévision のテクスト全体は,次のように構成されています:
I. 導入
II. 無意識とは何か?精神分析と心理療法との違いは?
III. 精神分析の目的は?
IV.「無意識はひとつの言語として構造化されている」に対して,「心的エネルギー」,「感情」,「本能」については?
V.「欲求不満」は性に対する抑圧のせいであるとすれば,その原因としての家族,社会,資本主義については?
VI. Kant が論ずる「純粋理性の関心全体を集約する三つの問い」‒ 何を我れは知り得るか?,何を我れは為すべきか?,何を我れは望んでよいか? ‒ への答えは?
VII.「良く思想されたものは,明晰に表言される」?
フランス語原文で36ページのテクストを,訳文の妥当性の検討も含めて,21回のセミネールで詳細に読解して行きます.
東京ラカン塾精神分析セミネールの参加費は無料,事前の申込や登録も不要です.直接,会場に来てください.
邦訳テクストは各自持参してください.フランス語原文と英訳の PDF ファイル,および動画ファイルふたつ(前半,後半)は,こちらから download することができます.
日程と会場に関する情報の詳細については,こちらを参照してください.
なお,毎月最終回は,ラカン読解ワークショップが行われます.Lacan の代表的なテクストのひとつ,L'instance de la lettre dans l'inconscient を取り上げます.詳細については東京ラカン塾の web site の案内を参照してください.
開催場所
文京区民センター 2 階 C 会議室(東京都文京区 本郷 4-15-14 文京区民センター 2 階)
お申込み
イベントチケット | 金額(税込) | 状態 |
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