一緒に学ぼう「日本国憲法」

日本国憲法は、私たちの社会の基本ルールとして定められたもので、実は普段の生活に深くかかわっています。なかなか触れる機会の少ない日本国憲法について、一緒に学んでいきましょう。

憲法を理解するためには、単に条文の知識を得ることだけでは足りません。それぞれの条文が定められた背景を探ることや、その解釈や適用について異なる見解が展開されていることを知ることも大切です。

例えば、基本的人権に関する条文一つとっても、実社会では、権利同士の対立や「個人」と「公共」を両立させるために、微妙な調和が図られています。その調和の根拠とされる社会通念は、時代とともに少しづつ変化しており、新たな社会問題の発生によって、それまでの解釈や適用を修正しなければならないこともあり得るわけです。

今回は、憲法の全体像を眺めながら、基本的人権の保障に関する条文について取り上げ、いくつかの論点について議論したいと思います。

ファシリテーター：小島 一徳（スタジオ・グリット主宰）