2016年6月20日(月) 19:00〜21:00


イベントレポートまとめ

開催しました!BONZE Live House vol.7~仏僧な夜会~
「“縁”について考える」 イベントレポート

ここのところ雨が多いですね。いつも月曜日の夕方に仕事場から会場の祇園香蘭に向かうのですが、少し雨が降っておりました。その足元の悪い中にもかかわりませず、今回の「BONZE Live House vol.7」には、飛び込み参加のお客様も含めまして、遠くから近くから、一般参加の方6名、お坊さま1名、スタッフ3名にスピーカ1名と、今回も11名のご参加をいただきました。毎回「祇園香蘭」でたいへん賑やかにこのイベントを開催できますこと。主催者としてもうれしい限りです。ご来場いただいたみなさま本当にありがとうございました。

第7回のスピーカーは、洛北市原にございます浄土宗西山禅林寺派慈雲山恵光寺(えこうじ)のご住職、岸野亮淳(きしのりょうじゅん)さんにお願い致しました。小柄な体から、67歳(もうすぐ68歳)とは思えぬエネルギーを発せられる岸野さんですが、ダジャレの大好きなお話しの楽しい和尚様です。今日のテーマは「縁(えん)」。参加者が集まったところで自己紹介、そしてBONZE Live House らしく乾杯をして、いよいよ「仏僧な夜会」の開始です。いつも初めての参加の方がいらっしゃるのもありがたいことです。

恵光寺の簡単なご紹介から参道入り口の門前掲示のお話し。「ここまで来られたのは誰のおかげか」というご住職直筆の墨書を見た近所の幼いせっちゃんが、「ここまで歩いてきたんはワタシだよ」なんて会話を門前で和尚さんと交わす話など、ほのぼのとする中にも色々と考えさせられます。写経の会を運営される中で、参加者のお年寄りから、「私はどうやって独りで死んでいきましょう」と告白されるお話しをきっかけに、源信の臨終作法のお話しや、無限の時間空間の交差点(結び目)である私たちのいのち、ひとりで死ぬ(孤死)ではなく、ともに生きともに死ぬ(共死)への在り方のお話しへとどんどん話は深まっていきます。
また、「京都みすゞの会」の代表でもいらっしゃる岸野和尚。今日は坂村真民さんや、良寛さん、金子みすゞさんらの詩をプリントしたものをお持ちいただいて、岸野和尚のあとに続いて参加者でこれらの詩を声に出して読んでみます。例えば、金子みすゞさんの「はち(蜂)と神さま」

はちはお花のなかに、/お花はお庭のなかに、/お庭は土べいのなかに、/土べいは町のなかに、/町は日本のなかに、/日本は世界のなかに、/世界は神さまのなかに、/
そうして、そうして、神さまは、/小ちゃなはちのなかに。

私たちは知らず、宇宙の大きな摂理(帝則)の中にあって、生かされていると思うその時に、「縁」は「恩」となり、「恩」は「ひとりひとりが手を合わす姿」になるとのお話しをいただきました。
そんなお説教くさいお話しが面白いの?とお思いでしょうか。いえいえ、参加者の家族の臨終の体験談や、現在の終末医療の話など、どんどん参加者の発言で会話が深まっていき、どうやって死ぬのか、どうやって生きるのか、岸野和尚とご参加の皆さんのお話しに引き込まれて、やはり「仏僧な夜会」の話は尽きません。またまた時間オーバーまでイベント本編をみんなで楽しみました。

それでも多くの参加者が、そのまま二次会懇親会に居残って、麗子ママの用意していただいた太巻きを頬張りながら、本当にひざを突き合わせるようにしてその後も楽しい時間を過ごしました。当日の様子をこのイベントページのフォトアルバムにも載せていますので、そちらもどうぞご覧ください。またお集まりのみなさんと再び「仏僧な夜会」で楽しい時間を過ごしたいですね。8回目も企画いたしまして、ご案内差し上げます、お楽しみに!今回もお集まりいただき、ありがとうございました!
(BONZE Live House事務局:松山)

Guest Speaker : 浄土宗西山禅林寺派 慈雲山 恵光寺住職 岸野亮淳さん
恵光寺HP : http://www.kyoto-ekouji.jp/index.html