あ、聞こえてくる いのちのわらい声～キックキックトントン かぷかぷかぷ～

春に続き、クラムボンの会秋の八王子公演です。
「やまなし」は水の底で小さなカニの兄弟がかぷかぷ話してる。「雪わたり」はキツネの紺三郎がキックキックトントンと大活躍。どちらも国語の教科書に載っている宮沢賢治作品です。

ことに「雪わたり」は賢治作品の中で一番明るい楽しい信頼と友情の物語。どの会場でもみなさん手拍子を打ちながら観てくださっています！　機械だらけの中でギスギスといのちが益々軽くなっているいま、沢山の子どもたち、大人たちに観ていただきたい公演です。　　　林洋子

●演目
作：　宮沢賢治
演出：林　洋子

○アイリッシュ・ハープと語り　「やまなし」
　作曲：千秋次郎
　語り：二代目　巖谷陽次郎
　アイリッシュ・ハープ：小林秀吏

○笛やお囃子と語り　「雪わたり」
　作曲：廣瀬量平
　語り：一代目　林　洋子
　笛とお囃子：松浦孝成

●プロフィール
○一代目　林洋子（女優・クラムボンの会主宰）
俳優座養成所第一期卒。劇団三期会で数々のブレヒト劇に主演。後フリーとなる。1970年、水俣病の実態に触れる。71年、石牟礼道子原作『苦海浄土』巡礼公演。以後自発的に芝居が出来なくなり俳優として沈黙する。
73年訪印、コルカタの民家に滞在。帰国後ベンガル語を学ぶ。78年～79年インド再訪。ベンガルの農村を独りで歩き宗教的大道芸バウルに出会い、表現の原点を発見する。
1980年、クラムボンの会を設立し宮沢賢治作品の一人語り出前公演を開始。生の音楽と共に語り演じる独特の語りは、日本全国、また海外で熱い喝采を受けている。公演回数は1600回に迫り、総観客数は32万人に達しようとしている。2015年、創立35周年を迎えた。国際交流基金によるインド、インドネシア、マレーシア、フランスなど公演多数。
シタールを堀之内幸二氏に、琵琶を薩摩琵琶鶴田派の田中之雄氏に師事。
1994年、「幼児も涙してその世界に没入するほどの感動を人々に与えた」として、宮沢賢治学会及び花巻市より「第4回イーハトーブ賞」受賞。2011年より八王子在住。"平和・暮らし・環境　八王子学術文化の会"副代表。

○二代目　巖谷陽次郎（俳優・クラムボンの会）
1990年、東京・中野区生まれ。首都大学東京入学後、1年間のウィーン大学への留学を経て卒業。「林洋子賢治語り芸」を林洋子に師事。後継者として直伝を受け、2015年11月、「よだかの星」「やまなし」を初演。2016年6月、藤沢・遊行寺で二代目としては初となる出前公演を、北海道の余市・札幌・苫小牧で出前公演ツアーを行う。

○ 松浦 孝成 （笛・お囃子）
リコーダー奏者。国内外でバロック音楽を軸に様々なジャンルで演奏活動を行っている。放送・録音、セミナーの開催、リコーダーオーケストラの指導・指揮をするなど多彩な活動を展開している。第5回全日本リコーダーコンテスト独奏部門で金賞。各種CD・教本の著書がある。
http://matsuura.ojaru.jp/

○小林秀吏（アイリッシュハープ）
神奈川生まれ。16歳の頃よりクラムボンの会ハープ奏者斉藤綾子氏に師事。尚美ミュージックカレッジハープ専攻卒業。ハープ＆フルートユニット「Stress Free」として様々なジャンルや場所で演奏を展開。2015年よりクラムボンの会に参加。

●料金　大人：当日2000円・前売り1800円　／　子ども：一律500円

●主催　林洋子賢治語り芸・クラムボンの会
●共催　八王子市民のがっこう＜まなび・つなぐ広場＞
●後援　八王子市教育委員会、平和・暮らし・環境　八王子学術文化の会
●協力　林洋子「語り塾」