土佐・高知!立川吉笑落語会

　落語は、古典落語を指すと考えられがちですが、落語が生まれた江戸の時代、落語はその時代の人びとの生活が生き生きと描き出されたものでした。それを考えると、今のわれわれにとっての落語は、必ずしも古典落語で語られる内容が感性に響くものとは言い切れないのではないでしょうか。
　立川吉笑の描く一種シュールな落語は、古典に擬せられた世界を舞台にしながらも、われわれ現代人の可笑しみの感性をみごとに掴んで放しません。
　進取の気性に富んだ私の生まれ育った高知は、まさにそんな落語をもっとも受け入れる土地柄だと確信しますが、残念なことに立川吉笑の存在を知るには距離的にかなり不利な位置にあるため、高知で彼の落語の突き抜けた良さを知る人は僅かです。そこで、是非高知に吉笑落語を堪能させてほしいとお願いしたところ、幸運にも多忙なスケジュールの合間を縫ってこの日（10月15日：土）の来高が叶うこととなりました。
　詳細は下記をごらんください。

【募集要項】
日時：２０１６年１０月１５日（土）１９時１５分（開場は１８時４５分）
場所：高知文化ホールかるぽーと（小ホール）
料金：予約１，５００円、学生１，０００円（学生証提示のこと）、当日２，０００円。
　　　　小学生以下は無料。
　　　　いずれも当日受付にてお支払いください。
申込み：「土佐・高知！立川吉笑落語会実行委員会」事務局へ電話（090-5556-1597）または下記URLの申込みフォームからお申込みください。
　　http://goo.gl/bqOt9u

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【立川吉笑の落語の見どころ】
１．古典の体裁をとった擬古典と呼ばれる手法で、現代人の感覚に合った内容の創作落語を演ずる。
２．数学が得意（京都教育大学教育学部数学科教育専攻を中退）であるため、時に数学的な論理展開が楽しめる落語を演ずることがある。
３．東京の落語家ではめずらしい関西（京都）弁の落語を演ずることがあって、面白い。
４．テンポのいい語り口が若者に人気。
５．たまに演ずる古典落語以外、ほとんどが本人の創作だが、いずれもでき映えがみごとである。
６．『現在落語論』（読売新聞出版）を昨年12月に出版するなど、洞察力、文章力に優れていることが、創作落語のでき映えの良さに繋がっている。